珍しくCD屋をブラついて、何だ石丸つくば店輸入盤置いてないじゃーないか、と思い復刻版など眺めていたら、あれ、オールドモデルの楽器が写ったジャケットが目につきました。何だこれ、Buescherに似ているけど、、、で購入。紙ジャケにしてはちと高いが。。。
ライナーは日本語で書いてありまして、それによればAltoのPete Brownは(他に同名のMusicianがいるのですが別人)たいへんレアなプレイヤらしい。1906年生まれボルチモア生まれNew Yorkへ出て来て活動をしていたそうですが、バリバリSwing時代の人なのにBigBand経験があまりなかったそうです。
このCDの録音は1959年5月、New York、曲はCherokee,Sometime I'm Happy,Doby and Soul,Avalon,But Not For Me,Blues For Lesulie,It All Depends On You,Trouble In Mind 、とまあ有名どころ。何でも世界初、CD化だそうです。音がポールデスモンドみたいなのです。デスモンドが手本にしたとかいう話がありました。このスタイルがSwing時代からあったというのはかなりびっくりでもあります。1930年代はFrankie Newtonとうい人とやっていたらしい。この人もちょとマイナーでCD中々無いです。
で、ジャケットの楽器なのですが、Buescherかと思って、でも良く見るとちょと違うみたい。Buescherにしてはネックカーブが鋭いしネックの上部中央に補強の様なデザインが施してある。ネックの締めネジが楽器構えて左側から締めるのは一部のMartinとBuescherだけだと思ったけれど。また左手パームキーのDbキーのデザインがこんな楽器何があったっけ。ベル付近は写真が暗くて判断付きませんし。
Swing時代に生きていながら戦後の方が残っている録音が多いという変わった人であります。楽器も人もフシギですね。
Lester Young の Box、3枚目。録音は1943年12月から1945年12月まで。1943年1曲、1944年3月から6月くらいまで(?日付がはっきりしない)12曲、1945年8曲、となっています。1年半レコーディングが残ってないのは有名な話しですが徴兵されていたから。
時期的に 1943-1946 とダブっていますが、重複曲は、Lester's Blues、Lester's Savoy Jump(Jump, Lester Jump)、Sometimes I'm Happy、D.B. Blues、Lester Blows Again、Poor Little Plaything、Jumpin' At Mesner's、の7曲の様です。Ghost Of A Chanceも両方に入っていますが、録音が違いました。1943-1946よりもこちらのテイクの方が音がしっかりしていて良い演奏です。
Classicシリーズに無い処で、珍しそうなのが"Midnight Symphony" 1944-sumemr これは"Jammin' the Blues"Film用の録音で、このfilmはDVDで復刻されていて観る事が出来ます。Lesterは1944年にLosへ引っ越すのですが、その前後の録音は何か元気が無いのが多いのですよね。Classic シリーズの1945年4曲の同時期に同じくLosでの録音4曲がこちらには入っていまして、名義は Budy Rich Trioで、PianoがNat King Coleのベースレスの3人編成。これはいい。Slow 2曲、Uptempo2曲入っていますが、同じ人の同じ時期の録音とは思えないくらいしっかりした音とキレの良いフレーズを聞かせてくれます。Nat King ColeのPianoがModernイディオムを持ちながらSwingしてベースレスを感じさせない見事な演奏で、Lesterも大変ノってまるで別人。1930年代の様。
Lesterはデリケートな天才肌なプレイヤなのだと思えます。。。。このあたりから出来不出来の差が大きくなって来る様です。
Buescher True Tone Tenor 新入荷です。(^^;)をい・・
シリアル245K番台で、1929年製。eBayではなく、某Saxプレイヤさんの紹介でアメリカのOld Shopから購入。管体のサテンシルバーが大変きれいに残っておりかなりミントコンディションなのですが、よく見るとネックガードの鑞付けが直してあったりしました。フックも擦り減って修復した跡があるので、最初の内に結構使い込まれて、ぶつけたか倒れたか、で使われなくなって修理されずにそのまま長い間放置されていたのではないかと推測します。またネックが元のネックではなくBundyかElkhertの普通のブラスのネックに差し替えられていました。残念だったのは右手F-Eあたりのキーがややリークしていました。運搬の途中でズレたものと思われます。古い楽器はこの辺が弱い処です。調整しないといけないかもしれない。
それで肝心の音ですが、同年代のBuescher Tenorはもう一台1927年の楽器をいつもメインに使っています。面白い事に2年くらいの差なのに随分楽器の性格が違います。製造年代の違いとうより個体差なのでしょうが、仲介してくれたプレイヤーの方の話では、開きの大きなマウスピースを使って吹込むと楽器の良い特性が出ますよというお話。そこで普段使っている100番の他105番、115番を試してみて、なるほどその通り。かなり力強く鳴ります。1927年製は中低音の音が柔らかく静かに吹込んでも良く鳴ってくれる楽器でしたが、こちらは小さな音は苦手らしいですがそのかわり吹込めば吹込む程際限なく鳴る様な感じ。抵抗感のバランスも良いので普段はしんどいので使っていなかった115番でも以外と楽だったのでした。見た目もまるで変わらない楽器ですが、こういう事もあるのだ。これはJumpのライブあたりには丁度良い楽器だと思われます。というわけでよかったよかった。
Jay Mcshann。Bluesな人で知らない人はいない。ためすけがあれこれ言わんでもいいとおもうけれど。1909年生まれ。Parkerを世へ送り出した事でも有名です。存命なのですよね。本当におおじいちゃんなのですが。まあお歳のため最近はあまり表出てない様子ですが。そのBIGNAMEの2001年カナダでのライブ録音。今年の4月にリリースされたCDなのでホヤホヤです。音源としては一番新しいのではないかな。ライブを行ったのはカナダ・トロントにあるMontreal Bistoro, レストランの様ですね。2001年2月にCBC Radioの番組として収録されたものだそうです。地元ミュージシャンとのカルテットで歌とピアノを聴かせてくれます。
曲目はConfessin' The Blues,Hootie Bluesなどお馴染みオリジナルの他Yes Sir,that's My Baby,Deed I Do , All of Me などスタンダードなナンバ。リラックスして気持ち良くSwingしています。Mcshannはピアノ長いですがそんなむちゃくちゃ上手いというのではないですが、をーBlues、という演奏ですね。All Of Meのバッキングがスゴい良い。バッキングが歌っているのです。
一緒の地元のミュージシャンは Jim Galloway:Tenor/Sop , Rosemary Galloway:Bass , Don Vickery:Drums、という編成です。Bassが女性でした。検索かけたらwww出て来ました。 こちら、現役で活発に活動中の様です。Saxの人は公式wwwはありませんが、リリースされたCDや紹介記事は色々あってSwing系のプレイヤ。Rosemaryは奥さんだって、、、検索かけたら写真が少しありまして、Curved Sopranoを持ってますが、何処かのオールドモデルの様です。このライブでもTenorよりSopranoの方が多く入ってます。Sopranoが得意とみた。
CDの終わりにMcshannのインタビューが入っているのですが、(24分!)何言っているかさぱり分かりません。。。。(^^;) 検索リンクはこちら。写真が無いのが情けない。でも購入できます。→Hootie Blues
Frankie Trumbauer のLegacy AmericanシリーズVol.3です。このシリーズでは最終巻。1931-1934年の録音が集められています。
1931年にはそれまで在籍していたPaul Whitemanの楽団をやめて独立して活動する様になります。録音は1931年が8曲1932年10曲、1933年が無くて1934年5曲。1932年までがChicagoで1934年がNew York録音でした。すべてTrumbauer Orchestraの名前ですが、Bixは一切参加していません。(殆ど亡くなってからの録音だから当たり前か・・) Eddie Langのギター、1932年にはBing Crosbyの歌等も入っています。1933年の録音が含まれてないのはこの時期Whitemanの楽団に一時期戻っていたからの様です。
ここでのTramの楽器はC-MelodyとAlto、それにたまにボーカル。(これはマアマア ^^;) 全体にSweetぽい、まあ上品なダンスミュージックの様ですが、Whitemanの楽団にいた頃よりはJazzになっています。とはいえ、"Honysuckle Rose","Georgia On My Mind","St.Louns Blues","China Boy"などお馴染みナンバーをやっていますが、演奏/雰囲気、えらく違いますね。Tramはアレンジも全部やるので、随分オリジナリティの高い音楽になっています。Tramのソロも結構聴けます。これ本当にC-Melodyでやってるのですかっ、っていうキレの良い演奏です。
ジャケットの写真が面白いですね。ふざけてAltoSaxにガソリン入れる格好してます。写真分かりづらいですがこのAltoはBuescherではなくCONNの様です。TramはCONNのC-Melodyを使っていたのでAltoも同じかもしれません。
このシリーズについては入手可能ですね。検索リンク→TRAM!
気になるのでもう一枚入手しました。Pete Brown 1944年のセッション。こちらは輸入版なのですが日本語版に比較して少し詳しいライナーが入っていました。
1906年ボルチモア生まれで両親はMusicalのプレイヤでPeteも子供の頃からピアノ、ウクレレ、バイオリン等を演奏したとあります。中学に入ってからaltoとtenorを始めて1924年からバンド活動開始、後のCab Callowayのドラム Johnny Jonesとも演奏していた事がある、とあります。
1927年Atlantic Cityへ移り、1933年 Woodside HotelのVictoria Cafeで Piano,Don Frye のトリオに参加して人気だったそうです。この時代にClarence Willamsと録音したのが最初だと記載がありますが、さて、どうだったかな。1930年代のClarenceのCDはあまり持ってないので、もう一度調べてみよう。
その後に1937年John Kirby Sextet、ってのに参加し52番街で活動を行います。KirbyはMills Blues Rhythm Bandのピアノだった事もあるそうな。この後しばらくNewYorkで活動。結構良い線で当時のプレイヤとも関係があった様ですが、今一タイミングが悪くて録音を残すに至らなかったという感じでしょうか。
この1944年録音もレコードリリース用ではなくて、ラジオ放送用の録音だそうです。Orchestraとタイトルにありますが、ちと大げさでクインテット編成です。面白いけれど没ったテイク、途中で演奏やめちゃったテイク等全部入っています。Blue Skiesなど5takeも録ってる。
音楽の方は、1950年代のこの録音とは随分違いまして、Jump Bluesですね。Peteの音もファズのかかったホンカーサウンドです。Louis Jordanがブローしたときのプレイに似ています。ではSoftな音は出さないのかというと、そうでも無い。スローナンバではファズしていません。丁寧に音出せばきれいな音出せる様なのですが、わざと歪ませているみたいだし、何と言うか芸風がよく分からん人でもあります。
それで楽器ですが、CDジャケットの写真でも分かりませんねえ・・・左手のあたりからFront-Fは無いモデルの様です。ベルキーは両サイドなので1920年〜1930年あたりの楽器だと思われるのですが、この角度でライザが真正面垂直でハッキリ写らないのはBuescherかMartinではないかと。またオクターブキーや左手G#あたりのメカニズムが、この角度でこの様に見えるのはBuescherかもしれません。1944年辺りに使われていたにしては古いモデルの様です。1959年と同じ楽器であるかどうか分かりませんが、Martin Handcraft,またはBuescher True Toneのどちらかではないかと推測しています。
しばらく前に、OLD-Jazzを歌っている面白いシンガーがいるという情報があって、日本へも来た事があるそうで、どんなのだろうと気になっていたのでした。CDがAmazonにはリストアップされてなくて、中々手に入りませんでした。最近カタログに入る様になり、日本盤もリリースされてますが、こちら輸入盤。
Song of 1910's 20's 30's とありますが、このCDは1921年からの歌が入っています。知らん歌が多いけれど、Clarence WillamsのI'm Busy And You Can't Come In、Benny Goodmanでお馴染みUndecided Now、など。結構Swingに近い選曲が多いですね。
何ていうか、JAZZというカテゴリに入っている様ですが、管楽器も入ってはいますがギターやアコーディオン等が前面に出て来てますので聴いた限りではカントリーぽいんですよね。でも曲によってはODJBみたいな感じもあるし。ギターの音はChoroみたいだし。ちょとフシギな音楽であります。レトロをうたっている割にはアレンジや構成、編成などは結構新しく作り変えているのではないかと感じられます。Parlor Music、と紹介している場合もある様ですが。どのくらいアメリカンルーツに近いのか、他の音楽と比較しないと分からないです。それとJanetの歌が何かに似ている・・・・ケイト・ブッシュに声が似てる気がするが。どう?。
サイドマンに結構面白そうな人が。C-Melody Saxが一曲フィーチャーされてまして、Dan Levinson、という人が入っています。この人のWWWはこちら。 すごい、筋金入りのOld Timerです。な、なんど、鑞管レコード売ってる・・・(^^;)普段はクラリネット吹きですが、こういう音楽にC-Melodyを使うというのは正しい選択でしょう。他のJanetのCDにも参加している様なのでまた聴きたいです。
Janet Kleinはどちらかというと日本でブレイクしてアメリカへ波及した?様な感じがあって、wwwで検索かけるとかなりの日本のサイトが引っ掛かってきます。ところが試しに"C-Melody"のキーワードで検索してもJanet Kleinのアルバムについては引っ掛かって来ません。アルバム紹介でも単に sax の文字列しか無いのでした。どうも日本のレビュワーは楽器の違いについては気が付いてないらしい。
iPodがいきなりおかしくなってしまいました。PowerbookにつないだままSleep状態になり、リジュームしたらいきなりこんな表示が。見た事なかった。Sad iPodでもないし。携帯で撮って貼付けてみました。
こうなるとMacから全然認識されなくて、強制リセット、iPod Updatorでも見つからない。なんじゃぁこれはと色々調べたら、強制DISKモードてのがあったのですね。
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?artnum=93651 知らなかった。このモードにしてUpdaterかけたらようやく正常に。初期化してデータ移して復帰しました。
考えたのだが、iPodだってHDD装置なのだから、Diskフラグメントは必ず起こるだろうねえ。たまに初期化した方が良いのではないかな。スリープとの相性悪い様だし、注意しましょう。
■ Hoivy [hi??]
テナー用にもう少し広めのマウスピースの欲しいのでオーダかけました。7*,8*のマウスピースは何本かあるけれど、どうしてもmodernな音がしてしまう。Joddy Jazzなんて本当に良く鳴るのですがどうも艶がない、のです。。。PonzolのClassicラバーが気に入っているのでまた仕入れてみました。
Ponzolは日本ではあまり扱ってないらしい。代理店が無いのかも。都内まで出て捜してもよいのですが時間も無いし、どうも電車賃と運送料比べても大して差ないんじゃないかと。リード等もあちらの方が安価なので一緒にオーダ。WEBでオーダしたのは11日で、届いたのは15日。は、早い。以前は2週間くらいかかっていたのだけれど最近えらく早くなっています。何でだろう。UPSおそるべし。
というわけなのですがまだハコから出しただけで音出せてません。追々確かめる事にします。
Savoy Sultansの復刻バンドのLPを入手しました。以前聴いたこのCDのLP版です。オークションからですが、プレイヤの写真が見たくて購入。曲数は10曲でCDと完全にダブっています。CDで聴いた処ではAltoにVintageの音とModernの音が混じっていると感じたので本当の所を確かめたかったのでもあります。
ジャケットの写真も見難いのですが、手前の楽器はネックオクターブキーの部分がリングになっているのと、ドラムのシンバルに隠れてよく見えないのですが、胴の部分がちょとだけ写っていて、キーが見えないのでベルキーは楽器向かって右にあると思われます。やはり何かのオールドモデルでしょう。向こう側の楽器はベルキーが楽器向かって左に付いています。ネックの形状もSelmer等と同じタイプの様なのでModernの楽器と判断されます。
このSavoy SultansのAltoについて調べてみました。Norris Turney , Howard Johnson , の2人。手前に座っているのがHoward Johnson、向こう側にいるのが Norris Turneyです。Turneyは1921年生まれ2000年くらいまで幅広く活動していました。CDも結構出てました。fluteも吹くらしいです。FrankWessのお仲間かもしれない。
もう一人が正確には、Howard E. Johnson 1908年生まれ、で、もしかして一番年上?かもしれない。1920年代から活動しています。James P Johnsonのバンドにいたとか、 ChickWebbとやっていたり、良く見たらTedde Hillの楽団にもいました。Old/Swing時代の生証人みたいな人です。やはりこういう人はOld楽器を使うのですね。
それとTenor、Gerge Kellyの楽器はベルが反対側なので、これまたSelmerとかでは無い様です。キーガードが円形に写っている様なので、Martin?あたりか。
しばらく前からオークションに出ていて、ヒジョ−に気になっていたのですが。音楽CDではなくMP3のデータ集です。一体どんな編纂/選曲がされているのか?分けわかんないのですのが、入手しなければ分かりませんよね、という分けで思い切って落札。(他だあれも入札しなかった・・・)
ロシアからの品物で、クレジットを見ると2002年リリースの様です。解説は殆ど無いと言って良いですが、何か書いてあるのですがロシア語なので全く読めません。ブックレットには曲目と演奏時間のリストしかありません。(やぱり)当然録音年代・メンバー等のデータはありません。一部情報がMP3タグに入っていますが元のタイトルが判明出来る程度でした。
また収録されているアルバムも、タイトルに「Great Original Performances (1923-1938)」などとありますが。別にこういうタイトルのCDがあってそれをMP3化したというんではなく、MP3用にこういうタイトルで編纂した音源、データ集がある、という事です。オリジナルの編纂らしく、そしてそういったタイトルをまた一枚に納めて、、、分けわかりません。(^^;)
トラック数が全部で135、595MBytes,総演奏時間が7時間48分という量なので全体まだ聴けておりません。年代ではKing Oliverのコンプリートセットと同時代な処もあるのですが、何故かダブてない録音があったり詳細不明です。Armstrongの初期の録音が知りたかったのですが結局かえって分けがわからなくなってしまった。別にCDは買わんといけない模様です。
もう一回検索かけてみたのですが、どうやらMP3化の元と思われるCDはある様でした。でもどーもタイトルがちょとづつ違ってる。例えば上記Original Performancesは1923-1930 だったりして、オリジナルがバレない様に何か微妙に細工しているらしい。
古いレコードから。1979年CubaのHavanaで行われたイベントのライブ版。これは有名なので復刻されています。これを買ったのは学生の頃だったのですが、当時レコードレーベルのCTIが無くなって、CBSへ移籍したHeubert Lawsの新譜音源が無いかと捜してジャケットで見つけたのがこれ。
CBS系とCuba系、非常に沢山のアーティストが参加していて、Weather Report: Black Marketのライブ版なんて結構貴重なのですよね。この時にIrakereというバンドを知りました。こ、これはイイ。MorzartのコンチェルトをLatin-Fusionにアレンジしているのですが、非常にBluesを感じる音楽です。
それで再度見直して気が付いた。Orquesta Aragonが入っていたのでした。あら。
しかし、音楽は全くコンテンポラリです。音を聴くとVilonもFluteも入っているので編成としては伝統的なCahrangaですが、演奏はのんきなChaChaChaなんぞやっていませんで、かなりコアな今のTimbaに近いものをやっていました。Violinなんてピックアップでエレキ化されているし。この演奏は自分でも気に入っていて学生時代結構聴いていたのですが、バンド名忘れてました。1979年の段階でCharangaはここまでいってしまっていたのか。。。道理で気が付かなかったわけだ。
目当てのLawsのFluteはCBS-All-Starsで一曲入っていただけでした。Havana Jam には Vol.2 もあって、そちらにはCBSアーティストの演奏もあるのですが日本へはあまり入って来なかったらしく、入手してありませんでした。検索リンク→Havana Jam
されていたかと思ったら品切れでした。廃盤ではないらしいけれど。よう分からんのはLPは日本語盤は存在しなかったはず(?)このLPはDiskUnionだかの輸入版なのですが、復刻CDは日本語盤だけ・・・それも品切れと。。。何ででしょう。
自分ではよく言うのですが、「ワタシは笛吹きなんで・・・」 まあ本当に最初Flute をやっていて後からSaxをやり始めたのですから、これはこれで本当なのですが、この口上には別な意味もあって「Sax Playerのメンタリティはありませんから」という居直りも含まっています。
そもそも数ある楽器の中から何かを選んでやってみよう、と最初に思うわけです。という事は「好きな楽器は?」というあたりですでにその楽器を選ぶ人間の性格・人間性は反映している。そして当然音楽をやる姿勢にも楽器としての関わりが方が各人で異なってくるのは当たり前と考えて良いでしょう。Flute SamitやHerbie Man、またAragonやPachecoを聴いてFlute吹きとして感じる事は、本当に似た様な感覚で音楽やっているなぁという事。どういう事かと?とにかく、演奏していればそれだけで楽しい。技術や理論はまあ、やっていますが優先順位は実は二の次、なのです。
もっとプリミティブに考えてみましょう。子供たちにたて笛を与えてごらんなさい。とにかくピーピー吹きまくってうるさいうるさい。また、タイコを子供に与えても同じ様なもので、とにかくドンドン叩いてうるさいうるさい。まあ、どちらにせよしまいに飽きてしまうのですが、詰まるところは、音を出す事が面白い、というのは人間の本能であるといって良いと考えるわけです。もちろん、むちゃくちゃに音を出し続けても単に不快になるだけなので、音出すにもルールが必要になるわけですがそのルールが音楽であったりすると考えられます。これがFlute吹きの(っていうか自分の、であるが)スタンスで、先ずは音を出す事を楽しもう、というメンタリティで生きているわけです。このメンタリティが同時にやっている音楽の性格も決めている、という事です。
楽器の性格もアバウトです。一応ヨコ笛なので、最初に音を出せる様になるまではちょと苦労がありますが、一旦音が出せれば、楽器の調整がマトモなら、あとは自分の唇とアンブシャの問題だけで解決。(というか、それしかやる事は無い!)気に入ったリップの頭部管があれば後は面倒な事はたいしてありません。それに比べてSaxやClarinet,その他リード楽器はどうっでしょう。リードがなけりゃ音は出ないし、硬さもいろいろ。マウスピースを変えたり、まあ面倒くさい事。楽器を使うという時点で全く異なるスタンスが要求されているわけです。この違いは大きいです。特にJazzプレイヤに対する視点もSaxから入った場合の発想は「○○○はスゴイ!」と強烈に歴代のMusicianをカミサマとして指向して入ってくる場合が多いですが、この傾向は自分にはありません。良いプレイヤはいるけれどアイドルはいないのですよね。この辺りの発想の違いに気が付かない人がModern系には多いのです。
家の中のおひっこしでまたしばらくガタガタしそうです。
本日はポティロンの森でライブ。Jumpで参加したのですが、ご一緒はラグチャイムJazzトリオ。というか、クラリネット太郎さんにアサインしてもらってJumpバンドはくっついて来たという感じ。メインはラグチャイムですが。当初野外でやる予定でしたが、雨っぽい天候のため屋内へ。
夏休み入って始めての日曜日でしたが、天気のためか人手はいまひとつ、でした。後ろ姿で見えないけれどピアノは小林創さんです。イベントですから入場料はもちろん無料です。もったいなかったですね良いメンバーなのに。
場所が場所ですので集合10:00am 開演は1ステージ目11:30amとフツーの(バンド屋の)生活から12時間程ズレてまして、Jumpも含めて、みなさん時差ボケ状態でありました。午後のステージ(が終わった辺りか?)でどうにか目が覚めた感じです。かく言うためすけも家に戻ってようやく目が覚めて日記を書いている次第です。(逆だ) ともあれ、皆様 遠い所お疲れ様でした。
Old Jazzを聴いていてJelly Roll Mortonを取り上げないのはいかんのですが、借りて聴いた事があるくらいでCDを手にしていなかったので今回入手。
1890年生まれNew Orlenas出身のピアニスト/アレンジャ、実際にストーリーヴィルで演奏していた事のある New Orleansの生証人。Jazz Pianistの始祖、"Originator of Jazz" クレオール出身で孤高な人でもありました。本名は"Ferdinand Joseph Lamothe"です。
この録音は1924年くらいからの Piano Solo の後に続きます。シカゴで編成した自己の楽団"Red Hot Peppers"の録音。
メンバーはやや入れ替わりありますが、TromboneのKid OryやClarinet Johnny Dodds,Barney Bigardなど当時のLouis ArmstrongやKing Oliverのバンドとダブっているのです。http://www.redhotjazz.com/ の記事やCDのライナーによれば、どうもこの楽団はレコーディングセッションバンド、だったらしいです。タイトルに"Birth Of the Hot"とあります。バンド名といい、"redhotjazz"のサイト名にもなっていますが、本当に当時のNew Orleans系Jazzの手本というべきセッションであったと言えます。この音楽は当時のChicagoのミュージシャンはみんな聴いているしEddie Condonや若いGene Krupaもリアルタイムに聴いていた音楽でもあります。
同時代のKing OliverやFreddie Keppard 等は人気者でしたしオヤブンでもありましたがプレイヤであっても総合的に「音楽家」と言えるかというと難があります。が、Mortonの場合は元々そういう仕事をしていたし、プロデューサーでありプレイヤでもあり、先生でアレンジャ/コンポーザーとして立派に「クレオールの音楽家」と呼んでよいかと思います。おそらく本人もこの点は意識していたのではないかと思いますが、それがかえって本人にとって難となって行くのですがそれはまた後程。
それでCDの音楽ですが、編成はBanjoまたはGuiterを入れた4リズムにCornet,Trombone,Clarinet,の三管を基本にして、オプションでVocalやViolin,Alto Saxなどが入ります。NewOrleansスタイルですが、しっかりとアレンジされると同時にCollective Improvisationの対比も含めて、綿密に構築された良く出来たJazzです。雰囲気はKing Oliver等とくらべて垢抜けていて洒脱という感じです。Violinが入ったり、中にはサイレンの音など効果音をいれたナンバー(Sidewalk Blues)などもあります。何というか正統派New Orleans Jazz の完成形?と言ってよいかもしれません。Mortonの生い立ちからいっても、本人もそう主張する気がします。
このBluebirdレーベルのCDはライナーによれば、原盤(metal parts)からプレスをして、そこから録音し直してデジタル処理をした、とあります。このため音は非常に良くノイズも少なく聴きやすいです。検索リンク→Birth Of the Hot
これは1926年から1958年にかけてハーレムにあったダンスホール、Savoy Ballroomについて、当時のダンサーが回想して語ったお話です。古い時代のJazzと周辺の生活/事情を知るには大変良い資料だと思います。英語なんで良く読めてないのですが。(^^;)
Savoyともう一つは同じくハーレムあったCotton Clubがあります。CottonはSavoyより早く1923年に始まった白人のための高級クラブですがバンドはBlackで、お馴染みFletcher Henderson,Duke Ellington,Cab Callowayらの楽団が出演していました。(Cotton Clubについては前身の店が創業1920年だったり結構フクザツなのでまた後で)
SavoyはCottonとは逆で、黒人も白人もいっしょになって踊って騒いで遊ぶ場所だったそうです。(飲むのが無いのはまだ禁酒法だったから ^^;)そしてSavoyで踊っていたのが"Lindy Hop"演奏されていたのが当時のSwingでした。Lindy Hopの起源は黒人ルーツもあって中々詳細は分かってないらしいです。このLindy Hopのダンサーたちは後年、"Jitterbug"と呼ばれる結構な迷惑集団になって行くのですが。
Savoy BallroomではChick Webbが最初の頃1927年から演奏していましたのでWebbの初期の録音が当時の音楽を良く再現しているのはないかと思います。手元のCDではこの辺に1929年の録音がありますので参考になります。
この本と、1920-30年代の音源、Swing時代の歴史書、Ross Russelの著作、黒人の歴史等の話を重ね合わせるとJazzの歴史、特にSwingのはじまりから以降の時代の流れが俯瞰出来る感じです。1920年代後半のRace Record全盛の頃にはSwing,Blues,New Orleans、大体全部のスタイルが出揃っていたという事ですね。(何と簡単) 各々スタイルは共存していたけれど、大恐慌によって全部がひっくり返ったと。ひっくり返った後にそのまま残ったもの形を変えて残ったもの本当に無くちゃったもの、色々。。。と言ったところでしょうか。では何が残ったのだろう?というと、その後は経済性優先の世の中なので、商業的な意味で成功出来たものと、全く逆に、本当にプリミティブで体に染み付いていたもの、の2種類なんではないかと、考える次第です。
検索リンク→Swinging at Savoy
オークションを徘徊して見つけました。New Orleans Delight というデンマークのNew Orleans系バンドのCDです。このバンドでCliff Bastien (tp) George Berry (ten)をフィーチャーしたライブ録音(2002/11)だそうです。何が目を引くかと、このTenorのGeorge Berryさんの持っている楽器はBuescher 400 の後期モデル。これはSelmerに買収された直後くらいに製造された楽器と思われます。結構音良いらしい、というウワサがあってeBayにたまーに出るけれど中々手が出せないのでした。
George BerryさんはこのNew Orleans Delightのレギュラーというわけではないらしい。http://www.new-orleans-delight.dk/solister/George.html 以前Trontにいて今はイギリス在住の様です。それでTenorの音ですが、結構ブリブリしていました。Aristocrat系の楽器なので、も少し柔らかい音かと思ったら違いました。マウスピースがMetal(見るからにLinkぽい)だからでしょうか。
一緒にやっているTpetのCliff Bastienは有名な人らしくTrontのTraditional JazzのMusicianとして紹介されていました。ただCliffさんは2003年に亡くなっていますので、このライブ録音は遺作にあたるのかもしれません。
PowerBookG4でライブや練習録音をさせたいけれど、大きなUSBアダプタを持ち歩くのはイヤ。Sanwaから小型のUSBオーディオアダプタが出ているのだけど、ステレオ入力のくせに録音時はモノラルになってしまいこれもパス。PowerBookG4にはライン入力もあって単体レコーディングは可能ですが、入力レベルが違うのでミキサーを使わねばなりません。が、これもかさばる。
いろいろ製品を検討したけれど、結局簡単なMicAmpを通してライン入力に入れるのが最適らしい。この手の回路は昔作った事があるので今回も簡単な回路書いて試してみようかと思いました。
ところが手持の部品にOpAmpと抵抗はありましたがコンデンサがありません。他にも機構部品も要るし。地元のパーツ屋さんはいつのまにかツブれてしまったので通販でパーツ買うしかないです。mixiのLcsさんにどこかパーツ屋さんありませんかとお尋ねした処何件か紹介してもらって共立のwwwを見てたら、作ろうとしてたとものと同じAmpがキットで出てました。めんどいのでキット注文して組み立てました。(ちと軟弱・・・ ^^;)
OpAmpはJRC 4558DD ゲイン220倍。(DDという処にわずかにこだわりが見えます)とりあえずムキだしで録音してみたところうまく動いてくれました。ちょとゲイン低いかもしれないけどサチらないのでとりあえず良しとします。後で抵抗変えてみるかもしれません。難点は006P-9V電池という処か。6Vでも動くよという話もあります。後程試してみましょう。ケースは後で考えます。電源SWも付いてないし。
ご参考までに→共立電子エレショップ おもしろいものいっぱいありますよ。
ちょと珍しい、中々ありそうで無いOld BuescherのFlute、eBayからです。BuescherブランドのFluteはSelmerに買収された後に販売されていたAristocratモデルの楽器がありますが、Vintage時代の楽器は数が少ない様です。eBayでも中々お目にかかれません。
FluteのブランドとしてはGemeinhardtやArmstrongがアメリカでは有名で、まあBuescherのFluteはそんなすごい良いものではないでしょう。Buescher自身はFluteは1900年代初頭の短い期間しか製作していなかったはずなので、ブランド名からいってセコンドライン(中級モデル)またはビギナーモデルと思われます。洋銀に銀メッキの様です。普通プロ用はSolid Silverですから、まあそれなりのモデルだと思います。
製造年代がよく分からないけれどBuescherがElkhartブランドの楽器を販売し始めたのは1930年代以降らしいので、1930年から50年の間なのではないかと推測してします。残念ながらアメリカ製のFluteについての情報がネットにもないのでよく分かりません。
かなりガタ来ています。スプリングは一部取れているし、オーバーホール品ですね。メッキの下からサビが浮いているらしく表面がブツブツしてしまっています。見てみて気が付いたのは歌口の穴はちょと小さめです。それと、かろうじて音が出ますが、意外と洋銀ぽくない音でした。
落札料は送料含めて数千円、アメリカでは平均的にFluteは安価で、軽いので運送料もかからないのが良いところ。とはいえオーバーホールにどれくらいかかるか。。。ちょと考え中。そこそこに鳴る楽器だったら使い続けてもよいかとは思っています。
文責:ためすけ後藤
[マイ・ストア]
[ Amazon Jazz ]
[ JUMP-Blues ]
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■ Gabriel [I reockn you are quite dead on with that.]