Hoagy Carmichael というとSTARTDUST,Gerogia on My Mind などヒット曲を沢山作曲したメロディメーカですが、活動した年代を見ると1920年代Old-Jazzの時代から現代までと本当に長期に渡っているのですね。Bix Beiderbeckの最初に参加したのバンドのメンバにHoagyがいた、という事もありまして。その後もBixといくつかの録音が残っていたのでした。BixのBox盤にHoagy Carmichael名の録音が入ってた。あとで気が付いた。
コンポーザ活動が多かったけれど自身の演奏/歌による録音もかなり沢山残っている様です。このCDはその中からのベスト盤。2枚組で44トラックありまして、1930年代ー40年代にかけての録音が入っています。2枚組ボックスなのでさぞかし中身は、と思ったれど何とライナーは見開き2ページだけ。しかも録音データ無し。(^^;) 曲名と録音の年代だけしかありませんでした。何だ残念、、、と思ったらネットに公式サイトがありましてコンプリートに近い詳しいディスコグラフィがあったのでした。
年代からメンバなどがある程度特定できます。あまり新しい録音は置いておいて、古いところで"STARTDUST(1933)"は HoagyのPiano/Vocal , "Sing It Way Down Low(1932)"はHoagyのオーケストラですが、Tpet一人を除いてunknown、Judy (1933)Fred Murray, trumpet; Coombs, alto sax; Bob Vollmer, drums; Other unknown、
次にこれはおもしろい。二曲全部乗せちゃう。
"Bessie Couldn'T Help It (1930)" Hoagy Carmichael and his orchestra - Hoagy Carmichael, vocals, director; Bix Beiderbecke, cornet; Ray Lodwig, trumpet; Jack Teagarden, Boyce Cullen, trombone; Jimmy Dorsey, clarinet, alto saxophone; Arnold Brilhart, alto saxophone; Bud Freeman, tenor saxophone; Min Leibrook, baritone saxophone; Joe Venuti, violin; Irving Brodsky, piano; Eddie lang, guitar;Gene Krupa, drums
"Barnacle Bill The Sailor(1930)" Hoagy Carmichael and his orchestra - Hoagy Carmichael, vocals, director; Bix Beiderbecke, cornet; Bubber Miley, trumpet; Tommy Dorsey, trombone; Benny Goodman, clarinet; unknown, alto saxophone; Bud Freeman, tenor saxophone; Joe Venuti, violin, vocals; Irving Brodsky, piano, vocals; Eddie Lang, guitar; Harry Goodman, tuba; Gene Krupa, drums; Carson Robison, vocals
Bixは同時期に殆ど同じメンバで自身のOrchestraで最後の録音を残しています。そういう意味でも興味深いです。
イースタン・マニアック・ファクトリーからサイズを替えたスクリューを送って貰いました。時間がなくてあまり試せなかったのですが、Alto用にと思ったのですがピッチが同じなのでTenorでも使えます。サイズ中のミディアムウエイトスクリューを使う事にしました。
ネットの情報では「おどろく程音が変わる」とありますが、試した処では音が変わるという印象は無いなぁ。ただ、微妙に苦手な音域 G#-A , D# などで確かに音がアタリ易くなる感じがあります。AltoとTenorではTenorの方が効果があるみたいでした。吹込めばもっと違うのかも?楽器の種類やマウスピース/リードでも違うか。写真はTrueTone Tenorに装着した時のものです。
それにしても理由は・・・何でしょうね。確かにネックジョイントは位置や構造からおそらく一番振動がロスする部分だとも思われますが、そこへ重みをかける事で何だかの働きがあるのでしょうか。
調子は良いのでしばらく使っていこうと思います。
こんなムックまで出ちゃった。5月発刊。No.1なのでこれからも出るのでしょう。
おじさんバンドの活動は確かに盛んですよね。企画としては大変面白いと思います。今号のネタは主にRock、Bluesちょと。The Rollig Stonesとかまあこの辺が王道でせう。王様も登場してるし。楽器はやはりギターがメインでHornはありません。Bluesマンのインタビューもあります。とても面白いのはブルースハープの妹尾さんのインタビュー。これは読むべき。
今回のネタとしてはJazzは一切取り上げられてないですね。何でかなぁ。まあBluesがあれば自分的には何の問題も無いのですが。追々取り上げられるのでしょう。結構おもしろそうな雑誌で次号も期待しよう。→おやじバンド倶楽部
知らんかった。redhotjazzが動画をたくさんupしていた。リンク→ こちら
恭一さんのmixiで教えてもらいました。新しいのもありますが、それにしてもかなりの量・・・とてもいっぺんには見られません。1925年なんて映像もあります。年代のはっきりしない映像もありますが、大方1930年代以降の映像が多いです。使っている楽器を見るとおぼろげながら30年代以降でも左右にベルキーのある、20年代の楽器がけっこう見受けられます。20年代の楽器をSwingで使うのもやっぱありですねこれは。redhot以外にも音楽の映像が多いですね、この辺はYouTubeより充実している様です。
昨日はつくばSavoyでライブだした。思いの他多数の方に来て頂きまして、皆様ありがとうございます。
AORのユニットという事で、Vocal,Kb,Dr,Reedsというかなり絞った編成です。昔のNat King Cole+Lester Youngに似てなくもない。
唄を聴かせるのに特化したかなりギリギリの構成でして”隙無し"の構え。音楽的に機動性も求められるので楽器はYamaha YS62Sと相成ります。ここしばらく使っていなかったのでバランス悪いな、と診てもらったら処パッドが硬くなっていて交換が必要だそうな。ROAのステージあと2回もあるし楽器屋さん超忙しくて全パット交換三週間くらいかかるらしい。替えの楽器無いしな、、、、音域ではTenorが欲しい処だけれどModern楽器持ってないしな。。。ちょと思案するところであります。
AORのユニットを始めて、なんでJazz/Bluesの奴がAORなんてやっているのか、などと聞かれる様になりました。自分的にはこのジャンル・・・というかこの周辺の音楽の作りについては全く違和感ないのですが、その辺りについてメモしておきます。
知ってる人は知ってるし知らない人は知らない、というかわざと無視されていると思われる事に、ずっと以前からJazzMusicianはPopsやRock系のサイドマンとしてよく参加しています。AORなどという名称もいつからそんなに呼ばれる様になったのか分からんのですが、要はAmerican Popsの音楽がひとまとめに後から付けられた名称の様で、例えばビリー・ジョエルの録音のフィル・ウッズなど、脇役だけれどとても良い味出しています。今回のユニットの選曲でもマイケルフランクスにはデビット・サンボーンが、他のアーティストにもアーニーワッツやトム・スコット(だと思うおそらく)等が参加して音楽作りに役立っているわけです。
これら音楽をよーく聴けば、ほんの脇役でも音楽全体として重要な要素であるし、ほんの少しのJazz/Blues的エッセンスがなければ全体でつまらない音楽になってしまう事はちょと聴いていれば分かる事でしょう。もしアーニーワッツのテナーの替わりにギラギラのロックギターが入ってきても役に立たないであろう事は一目瞭然です。ただ、これらの音源では間奏やオブリガートなどほんの少し演奏しかなく、Jazzのソロアルバムと比べたら非常に物足りないもので「聴く価値無しと」Jazz屋には判断されているシロモノでもあります。
もう20年前のアルバムですが、Sting"...NOTHING LIKE THE SUN"から"Englishman In New York"を聴いた時には「これだっ」と思いましたね。Stingの淡々とした唄に、背景に演奏されるブランフォード・マルサリスのソプラノの音は邪魔する事無く、かつ唄を引き立てて唄の意味まで同時に表現してしまうという演奏です。この曲自体、Jazz/BluesのエッセンスとCollective Improvisationの要素無しには成り立ちません。
総合的に見てJazz/Bluesの特性を生かした音楽は何処にでも汎用的に有り得て、逆に、Englishman...の様なCollectiveな要素を持った音楽は今の「いわゆるJAZZ」の中に存在出来なくなっているのが現状です。Jazzの特長を生かせる音楽が今のJazzの中に無くなってしまっているわけです。その様なわけでAORを演る事には全く抵抗なく、むしろ自分的には喜んでJazzの特性の生かせる「いわゆるJazzでは無い」音楽をやって行きたいわけです。
これも少し前に入手。HoltonのTenorでErkHornというモデルです。(widorftモデル間違い)このモデルのAltoはよく見かけるのですが、Tenorは珍しいと思います。AltoはCharile ParkerがJay McShannの楽団に所属していた頃使っていたそうです。スチューデントモデルではありませんで、当時のプロフェッショナルの楽器です。Vintageとしては人気はイマイチの様ですが質の悪い楽器ではありません。eBayですがあまり注目されない分、幸いな事に結構安価に入手できました。実はこの彫刻模様が好だっだたりするのですよ。
出品者は学校のEstate Saleだとか説明がありました。結構使い込んである様で細かいヘコミがたくさんあります。フックも擦り減っているし。パッドも交換した跡があるのですが、レゾネータがプラスティックだったりメタルだったり色もバラバラでその都度修復していた様です。いかにも学校で使っていた様に見えます。シリアルから年代は1921年製の様です。これも一番古い楽器になってしまったか。。。バランスは崩れていますが音は確かめられました。音色はBuescherに似ているかと思います。鳴りはTrueToneの方がありそうな。調整次第かもしれないけれど部屋の中で静かに吹くのによいかもしれないです。
6/15 〜 17と三連でライブでした。15日土浦カントリー AOR、16日Savoy - JumpBlues、17日つくば駅前ストリートAOR、ついでに夜は久しぶりのSavoyJazzセッション。
やってる事があっちこっちしているので疲れますな。写真もブレてます。関係ないけど。
YSS-62はパッドが固まってしまっているので修理入りしました。しばらく時間がかかりそうです。
ちょと面白いCD。Piano 佐井重昭。Jumpで、だいぶJiveな吾妻光良の伯父さんです。
自身でもピアノを弾きますが、1964年から商社マンとしてNew Yorkに住みながらJazz三昧の生活をして数多くのミュージシャンと交流があったそうです。ライナ読んで始めて知ったのだけど、吾妻家ってえらい優秀な家系だったのだ。。。
この伯父さんとバッパーズのリズムに吾妻光良のギターを入れて都内でライブ活動を続けていたのだそうです。そのライブ音源を集めてCD化されたのがこれ。レコーディングの日付は2000年-2005年です。収録場所は中野 Bright Brown、荻窪 Rooster。Roosterは店長が知人の知人だったりして2回程行きましたが、もっと行きたい。(遠いの)Bright Brownは誰かBluesセッションに行ったとか言ってた気が。
音楽的にはライナーによりますと2beatとSweetのスタイルを踏んでいるとの事です。確かにこのスタイルのピアノは日本人ではあまり聴けないぞ。もちろんBluesも入ってます。Beatがカンサスチックなのが良いです。対してフレーズがギターの方がPianoよりモダンに聴こえたりするのが面白い。
ライブ録音なのでピアノがお店の楽器なわけで、一部ホンキートンクしているのがちょと惜しいか。
しばらく前に映像だけ、Videoで見てちょとびっくりした。女性だけのBigBand。かなりレアっぽいです。ようやく手に入った。
ジャケットには1944-1946年とありますが、記録として残っているのがこの年代ですが実際はも少し長く活動しています。この楽団については本も一冊出ている様ですが、ちょと高いので後で・・・一応ネットの情報から。1937年にPiney Wood Country Life Schoolという恵まれない子供達の通う学校から組織された楽団。最初は音楽の才能のある生徒たちに仕事の機会を与えようという目的で結成されたらしいです。メンバは白人・黒人・アジア・ヒスパニック系など多彩です。バンド名に"International"とあるのはここから取ったという事でもあるらしい。1941年から本格的に商業活動を始めたそうですが、理由は徴兵でmusicianが減っていったのが一つにはありそうです。
指導にはEddie Durhamが当たったとあります。まあ日本のスウィングガールズの元祖なわけですが、腕前はハンパじゃないです。
当時all girl big band が他に無かったかというとそういうわけでもなく、4つ以上はあったらしい。(YouTubeに画像が上がっている) 只、その他の楽団は放送番組やら企画やらで臨時に結成されたバンドらしく、その中でもSweetheartsは独立したbandとして活動した唯一の楽団であった様です。演奏も他のバンドより迫力がある感じがします。本当にHotなバンドです。リードトランペットのEnrestine DavisはLouis Armstrongから「10倍のサラリーを出すからウチへ来い」と呼ばれたけれど断ったなどという逸話も残っています。Hot Licks
そんなわけで、YSS-62Sはしばらくドック入りとなりまして、スペアのSopranoが必要に。手持のSopranoとしてはこいつしかありません。シリアル140xxx台なので1924年くらいの製造か。
音はとても良いのですが、キーアクションがアンバランス。機動性には欠けます、残念ながら。Old TypeのAltoもTenorもそれなりに今の音楽でも使い道はあるのですが、この年代のSopranoとなると中々出番が見つかりませんね。オーバーホールしてそれっきり、しばらく使ってないのでバランスも少し悪い様子。はやりサイドキーのC,C#,Dあたりの運指と音程は難しいものがあります。サイドキーのライザは必要だなぁ。しばらく練習ではこいつを使う事になるけれど、この楽器でAORとは。。。他にも今井美樹のナンバーなんかも頼まれているしぃー、、、オファーがあるのは嬉しいのだけど。
以前のLil ArmstrongのChicago Legendsシリーズ。前に聴いたCD→ Lil Hardin
こちらはベテランAlberta HunterともっとベテランLovie Austinの1961年ライブ。
Albertaは1895年生、1920年代BlackSwanやParamountからFletcher Henderson,Clarence Williams,Sidney Beche,Louis Armstrong等々多くのプレイヤーと多数の録音を残しています。1927年にヨーロッパへ巡業行ったきり殆ど帰って来なかったらしい。中東地域やロシアへも行ったそうな。戦争中はそのまま軍の慰問機関で活動していたそうです。戦後も1956年までは歌っていたそうですが、その後リタイア。ほんの少し録音を残したり活動をしたらしいけれど、本格的に復活したのは1977年82才からだそうでこれもすごい。このライブ録音はその引退時期に作られたものの様です。
対してPianoのLovie Austinは1887年生、Albertaよりも年上です。1920年代からBluesの録音に徳音が残っています。Loive Austin and her Blues Serevadersという楽団で コルネットのTommy Ladnierなども参加している、本当に古い時代からMa Rainey , Ida Cox ,Dodds,等と録音を多数行った人です。この人もナゾといえばナゾで、1926年頃まで録音は残っていますが、その後は"Monogram Theatre"で音楽ディレクタをしていたと記録にあります。録音としてはこの録音が本当の最後みたいですね。
演奏はこれもNewOrleansスタイルで、歌の後ろでずっとClarinetが吹きっぱなしだったりします。この辺りは聴いててたのしい。ClaはLilの時と同じDarnell Howardです。ただ、こちらも何故かインストの時は他のSoloに黙ってしまって突っ込まなかったりするのです。どうもこの辺は物足り無い処ですが。
昨晩、別件リハ(最近別件が多い)でTrueTone持って行きました。同じくAOR系です。やはり一部音程にクセがあるので注意が要ります。音色はイヤミの無いすっきりした音で、女性ボーカルものに合わせるのにはちょうど良いかなと思うのだけど。
オールド物の楽器で難点は左サイドキーにあります。サイドキーが低過ぎて吹きづらいのです。この点はAltoもTenorも同じ、ゴムのライザーは欠かせないです。特にSopranoはキーも小さくてことの外扱いづらい。サイドキーが今の様な形状になったのはモダンから。確かセルマーが関連の特許を持っていたはず。
リペアさんに頼むとコルクでキーライザーを作ってくれるのですが、時間も無いので自分でどうにか。紙ネンドを丸めてキーに盛って半日くらい置くと硬くなるので、その後両面テープで固定します。中々ちょうど良い高さにならないので試行錯誤が要りますが。これで一応普段使う分にはどうにかなるかな。
面白い本を見つけました。Yahooオークションに出品されていたのだけど、むやみと高くて、変だなぁと思って検索かけてみつけました。amazonでは$200ですが、版元からオーダしたら$90くらいで手に入りました。1994年、CONNの創業150周年、C.G.CONNカンパニー設立120周年記念に発刊された、CONNの歴史書です。ELKHARTとタイトルにありますが、実際Buescherは扱い無し。
発刊はUniversity of South Dakota College of Fine Arts,のMusic Museum。大学付属の音楽博物館みたいなところか。National Music Museumで検索すると出て来ます。
内容はCONN創業から第2次世界大戦前あたりまでの歴史と楽器紹介。本文読むと分かりますが、特に1890-1900年代始めのCONNは金管のメーカであったみたい。本文の半分以上がブラスで占められていました。変わった楽器がいっぱいあります。Saxもsarusaphoneという珍しい楽器ですが、1922年代の製造。歴史を見ると面白い。CONNは1890年代から楽器の彫刻の部門を独立して持っていたとか。
残念ながら写真は全部モノクロでした。貴重だし中々力作だとは思いますが、写真カラーでもっとたくさん載せて欲しかったですね。
これもAlberta Hunterと同じシリーズです。Ida Cox,1890年生まれなので71才ですかこの時。他のメンバーも中々。trumpet Roy Eldridge,piano Sammy Price,bass Milt Hinton, drums Joe Jonesとなっています。
全編ブルースで、Up Tempoなんぞありません。演奏はユルいです。ユルすぎてヨタってしまってます。(^^;) "Queen of the Blues" Ida Coxの歌はやぱ30年代と比較するとかなりシブくなってしまってますか。ちょと音程も。まあいいか、これでも。意外と元気無さそうなのがRoy Eldridgeのなのですが。どうも録音もよろしくない感じがあります。どう聴いても、ミュート無しの音が歪んでいますね。一番元気そうなのはHawkinsです。Royはこの録音の時点で50才なのでそんなお歳ってわけでもない、Hawkinsの方が少し上ですが。Royはかなり長生きして活動を続けています。確か、Roy Eldridgeは1983年のシカゴNAMMショーでYAMAHAのデモンストレータとして会場にいたのを見かけた記憶があるのですが、そのときはかなり元気な様子だったので単に調子出なかっただけかな。
全般に良いCDだと思いますが残念ながら絶版の様ですね。とりあえず検索リンク→Ida Cox
文責:ためすけ後藤
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■ Leandro [Thanks for being on point and on taegrt!]