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OldなJazzのルーズな日々


2007-02-01 音楽

Dan Leveinson - Echoes In The Wax dan

以前Janet KleinのCDに出ていたClaとSaxプレイヤです。Janet のCDを聴いて大変興味わきまして、自主制作(?)のCDをメールオーダで直接購入。

タイトルの"ECHOES in the WAX"は「WAXの中の響き」とでも訳せばよいのかな。鑞管-SPレコードの時代に遡って当時のNewOrleansスタイルの音楽を再現したCDです。何しろ鑞管レコードを制作してしまっているくらいの人なので本当に「筋金入り」のプレイヤです。

選曲はすべて1911-1927年という時代に実際に録音された曲をその当時のスタイルを保って演奏しています。

Wax Cuttersとして元になっている録音がライナには紹介されています。当時活動していた、Frisco Jass Band,Original Dicieland Jazz Band,Louisiana Five,Yerkes' Novelty Five,Johnny Dunn's Original Hounds,New Orleans Rhythm Kings,Lanni's Southern Serenaders(Original Memphis Five),Ray Miller7s Black And White Melody Boys と言ったバンドの録音がオリジナルになっています。元が色々なバンドなので、楽器編成がそれぞれ異なっています。Levinsonのバンドのレギュラーは5人の様ですが、オリジナルの演奏に合わせて、リードにViolinを入れたりBanjoを加えたり、Cla/C-Melodyの持ち替えをしたり色々工夫をして丁寧に原曲の再現を行っています。

"Roof Garden Jass Band"の名前は古いJazzの呼び名"Jass"から取ったのでしょう。

ドラムの音がフルセットを使っているらしいのですが、古い録音でよく使われるWoodBlockの代わりにリムショットを使ったり、当時の音楽スタイル保ちながら録音時の音色を再現しつつカッコ悪くならない様に工夫したり結構苦労している様ですが、音作りは上手くいっており現代風なOld Jazzという良い雰囲気が出ています。ライナに"Rag-a-Jazz"とある様に黒人の演奏するNew Orlenas Jazzとは確かに違うのですが、演奏は非常にタイトでリズミカル、本当に"Jass"の持ち味を出した大変楽しい音楽です。

LevinsonのC-Melodyはすばらしいです。レパートリーになっているFrisco Jass BandのメンバにはRudy Wiedoeftが入っていたそうですが、Danの演奏はこの初代Saxヴィオルトーソの演奏を上手に再現しております。 Dan Levinsonのwwwサイト それと最近アマゾンでもラインナップされた様です。ジャケット写真は無い様ですが・・・→Dan Levinson


2007-02-11 音楽

Frankie Trumbauer 1936-1946 frank

ClassicsシリーズのFrankie Trumbauerとしては最後になります。1936年から46年ですから10年間、期間的に長くSwing全盛から戦後にかけての時期なのでどんな演奏を残しているのだろうと考えてしまいますが、実際は1936年4トラック、飛んで1940年が17トラック、また飛んで1946年が3トラックです。Trumbauerは1936年あたりまでは継続して活動していた様ですが、この1936年の録音の後、もう一つの仕事である軍パイロットの仕事で活動を休止していたそうです。1936年はSwing時代ですが、Jack Teagarden,Charlie Tegarden,Artie ShowといったSwingのMusicianと古いNewOrleans/Chicago Jazz風の録音を中編成のバンドで残しています。Ain't Misbehavin'がTeagardenのvacalが入ってとても良いです。

1940年は17トラックもあるのですが、なんと2日の間に録音されたものだそうです。この年の演奏はBigBand編成に近い録音と中編成(10人)の2種類ありますが、SwingのスタイルからSweet,Boogie WoogieからNew Orleansなど古いスタイルなど多彩な演奏が残されています。また、選曲に行進曲をアレンジしたものが何曲かあり、時代を感じさせます。

全体にはBig Band編成でありながらアレンジがあまりSwingぽく無かったり、C-Melodyがリードを取っているというのは聴いていて大変面白いです。C-Meldyの演奏は相変わらず冴えていまして、特に"No Retard"の演奏は1940年という時代では非常にコンテンポラリで当時のParkerよりも前衛的なMonkの様なフレーズを聴かせてくれます。これはmodernな人も聴いておくべきです。

1946年は3/25録音ですが、終戦直後という感じでしょうか。You Took Advantage Of Me,Between The Devil And The Deep Blue Sea,China Boy,の3トラックですがsweetな感じのSlowナンバとSwingです。この頃になれば録音は状態も良いしサウンド/音楽ともに「今風」でそのまま普通のJazzに聴こえる演奏です。この録音がTrumbauerリーダーの最後になります。この後少数のセッションを除いて現役を退きます。1920年代Oldの時代からSwing時代の終わりまで継続して活動したMusicianの総集編という感じもあると思います。1940年の17曲は2日間という短いレコーディングですが、何といっても第二次世界大戦開戦直後です。軍関連の仕事もしていたTrumbauerとしてはこれが最後と覚悟を決めたある限りのアイデアとプレイを込めたセッションになっていると感じます。同時にC-Melody Saxの特性が生かされた、色々な要素が盛り込まれた大変興味深いアルバムだと思います。お勧め→Frankie Trumbauer


2007-02-19 音楽

Living In Sin -- Janet Klein janet

Janet Kleinの2003年リリース。Ohの2年前のアルバムになります。どちらかというとこっちのCDで有名なのかな。OhよりもJanetのボーカルが沢山フィーチャーされている感じ。当然音楽は"Oh"と同じコンセプトです。飾らない天然な歌もの。選曲は全曲カバーで、1910年代が2トラック1920年代が14トラック、1930年代が8トラック。スタイルも同じですが、インスツルメンタルとしての面白さはOhの方があります。Old色としてはどうなんだろう。。。。こちらの方がカントリー色が強い気がしましたが。Dan Levinsonの参加はこちらの方が多いです。C-Melodyのオブリガートが良い感じを出しています。カントリー調のViolin(フィドルというべきか)も良い味があります。他にはCornetが良いですね。やぱりブラスとしてCornetの柔らかい音はもっと使われるべきだと思います。→Living In Sin ジャネット・クライン


2007-02-20 道具

Server ... server

久々にPCを一台組み立て。サーバ用途のつもりだったのですけれど。

使ってないSlim DesktopのケースとCeleron 2.0GHz(Socket 578)があったので、電源をYahooで捜して安いマザーボード(SiS661)で組上げてみた。本当はライザカードが要るのだけれどLANが使えれば良いのでまあ良いか。ライザ取り付け金具もどっか行ってしまっている様だし。何も電源買い足してまで、とも思われますが、この手のSlimCaseは最近見かけないし、使わないと勿体無いので今更ですが敢えて使ってみた。

Slim Caseなので純正ファンは使えません。SNEの純銅製スリムCPUクーラーを追加しました。2Uラック用にデザインされたクーラーでPentium 3.6Gまで対応。もしかしてパーツの中ではこのファンが一番高級かもしれない。

マザーボードを入れてみた処タテ幅がギリギリで、I/Oパネルを取り付けるとマザーボードが入らないという状態でした。しょうがないのでパネル無しで組んでみました。PCI用スリットが余っているので排気ファンを付けて出来るだけ放熱に気を付ける事にします。HDDはSATAでFreeBSD 6.2 を仕込んでみました。

フタを閉めてどれくらいCPU温度上がるかと実験。mbmonで温度を見ながらカーネルコンパイル等で負荷をかけてLoad 7-8くらいで最高38度程度で納まっているので温度管理はOKでした。ただ問題がいくつか、Slim 電源は220Wで理論上は大丈夫なはずなのですが、最初の電源を投入時3回に1回程起動にコケる事がある。Reset SWで起動するので電源容量不足という感じです。

それと、あまり速くないです。カーネルコンパイルも時間かかるしFSB400程度では今時感動しませんね。I/Oパネルが付けられないというのも気になるし。うまく動いたらストリーミングサーバに仕立てようと思ったのですがこのセットではやめとこう。。。。というわけでこのケースでは別なマザーボードを使う事にします。サーバには別なセットを検討します。


2007-02-22 音楽

Jack McVea 1946-1947 mcvea

ゴキゲンJack MvVeaもっと聴きたいなと思って捜しました。見つけました。ドイツのレーベルだそうですが、コンプリートを出していたのですね。これはVolume3 で全Vol.1-4 と、あと3巻あるそうです。

Rabon Tarrantという名前が入っていますがこれは誰?と思って調べてみたところ、あんまり分かってない。ドラマーで生年が1906年なので結構古い人ですが、McVeaと長く活動したという事以外分かってないらしい。

このCDにはヒット"Open The Door, Richard"が入ってます。1946年録音ですが、この年は"Jack McVEA & His All Stars","Jack McVEA & All Stars"で、1947年は"Jack McVEA & His Door Openers"なんて名前も使い始めている。All StarsとDoor Opennersの違いはOpennersが人(ボーカルか?)が多くて芝居じみたコメディ音楽の録音が多い。

ライナーにも書いてありますがMcVeaのテナーはいわゆるホンカーテナーとは違う音で、Swing時代のスタイルを残した艶のある良い音です。Modern以降には殆ど残っていない音ですね。全体にユルい感じのSwing/BluesでLouis Jordanの様なタイトな音楽ではありません。こういう、いわゆるUpperでない感じのSwing感は1930年代のSwingにもあるものですが、1940年代以降はJazzの方には引き継がれずR&Bの方へ行ってしまったのですね。McVeaの楽器は写真写り悪いのでよく見えないのですが、CONNか何かの様に見えます。こういう音をもっと聴いてもらいたいですね。Jack McVea


2007-02-23 道具

Skype skype

某シンセサイザ・オペレータ(本人はシンセサイザ・マングラーと呼んでる)からSkypeやりなさいと言われまして始めました。実はMac OSX版ver1.0の時に試しにインストールしてIDも作っていたのだけど、誰も話す相手がいないのでそのままほったらかしになっていたのでした。passwd忘れてたので復活させて接続。

注意点ありまして、OSX版のSkype Ver2.5は素の10.3 系列にはそのままじゃ動作しません。これはSkypeに必要なライブラリ、QuartzCore.frameworkがQuickTime 7.xを入れないと入って来ないから。普通にアップデートしていればそのまま知らないうちに移行していると思いますが、QTPro ver6を使っていたのでしばらくアップデートをしてなかったのでした。まあこの際だからアップしましょう。

光ファイバが入ってる仕事場からの通話で、やはり時々途切れますがこれは先方がADSLだからか。。。。映像も送れますがこちらはカメラないので双方向にはなっていません。通話のトラフィックが意外に少なくて64Kbpsくらいじゃないかと思われました。自宅のjcom環境でも結構キビシかった。通話先にもよるでしょうが、安定していない回線ではつらいのではないかな。

それにしてもウン百万人のPtoPノードが管理されているのだからそれはそれですごいもんんですが。


2007-02-25 道具

PC Server PCServer

先日のスリムケースに入れて試したマザーボードを使って、また別なケースで組み上げてみました。こちらもスリムケースですが、AOpenのH340だったかと思います。このケースの特徴として、横向きファンの付いたCPUクーラーとの組み合わせで効果的に放熱をするというコンセプトのケースでした。このため横向きクーラーがないと放熱がちょとキビシいのでした。そのためしばらくほって置かれたのですがオークションで丁度Socket478用のクーラーが出ていたので入手、使える様になったのでこちらで組み上げたものです。

奥行きもあるし、容積も大きいので組み立ても楽です。ただ、ヒートシンクのリテンションキットのバネがキツくて取り付けている最中にファンを壊してしまった、、、しょうがないので少し回転速めの別売りファンと交換。

なんかごちゃごちゃしてますが、フタを閉めて再度負荷テスト。カーネルコンパイルでLoad 7程度をかけてCPU温度は35度程度。送風能率や筐体容積が大きいためか放熱はなかなか優秀です。今回は別にオーダーでマシンを一台用意しなければならなくなったのでそちらの用途に使う事になります。まあ今時ならローエンドでもCeleron 3Gくらいを使うのだろうけれど、発熱は押さえたいので負荷の要らないマシンならロークロックで回したいわけです。


2007-02-26 音楽

Louis Jordan Decca 1938-1940 louisjordan

お馴染みLouis Jordan & his Tympany Five。借りて聴いた事があるだけでちゃんとしたシリーズを持ってないので今回BOXで入手。

1908年、ミンストレルショーの一座の生まれで父親はMa Raineyとも共演のした事があるそうです。子供の頃からClarinetをはじめて14才から父親についてショーの仕事を始めてSaxはSoprano,C-Melo,Britonなど全部やってたそうな。その後あちこちのバンドで旅回りをして1930年代前半はClarence Williamsのセッションへも参加。1936年にChick Webbのバンドへ参加。筋金入りです。

Jordanが5人という小編成のTypany Fiveを始めたのが意外と早くて1938年、BiBandのSwingが全盛の時代。何でかなとギモンだったのですが、いきさつがおかしい。JordanはWebbが中々ワンマンだったためバンドから早く独立したいと思っていて、その為に自前でTimpmiを買って始めたそうです。その後1938年8月にWebbのバンドからクビになって始めたのがきっかけだったそうです。

始めたバンドのドラマーはWalter Martinという一緒にTimpaniを習っていたドラマーだったそうです。他にPiano,Tpetを加えて始めたのが最初のバンドで、その後レコーディング等のためにTenorとBassを加えて行きました。最初の録音のバンド名がTympany Five 、これは楽器のTimpaniのミススペルだったそうです。初レコーディングの日付が1938年12月なのでWebbのバンドをやめてからにしては動きが早いです。別に小編成を狙ったわけではなかった様子です。録音を聴くとちゃんとTimpaniも使ってます。

Louis Jordanの音楽は通して言える事ですが、非常にタイトで緻密なアレンジ/アンサンブルと楽しいVocalという取り合わせで本当に完成度が高いSwingです。たった5人でBigBandのイディオムを完璧に再現し、JordanのSoloもBenie Carter流儀の正統派のSwingで全く隙が無い。BluesとしてのアクとSwing感とエンターテーメント性が見事に組み合わされた音楽です。Jump/R&Bでありがちの荒削りな面も無い。アレンジもJordanなのでしょうかね。Jazz屋からももっと評価されなきゃならないプレイヤですが。→Louis Jordan


2007-02-28 楽器

Buescher True Tone Alto truetone

久々の楽器。実はこれ昨年11月にeBayから仕入れてそのままほっておいておかれたもの。あまり良く見てなかったのでした。

ご覧の通りヒジョーに汚れています。249xxx番台なので比較的後期のTrueToneなのですが、かなり長い事使われてなかったものの様です。パッドの状態も悪くバランスはガタガタ。ネックコルクもはがれてしまって音は確かめられません。保存状態は良くないですがフックの摩耗も無く管体のヘコミや歪みは無い様なので、、クロゼットホーンだったのでしょうか。これも調整すれば良い音するはず。まぁ、これも気長にお掃除してゆっくり調整します。

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