以前Janet KleinのCDに出ていたClaとSaxプレイヤです。Janet のCDを聴いて大変興味わきまして、自主制作(?)のCDをメールオーダで直接購入。
タイトルの"ECHOES in the WAX"は「WAXの中の響き」とでも訳せばよいのかな。鑞管-SPレコードの時代に遡って当時のNewOrleansスタイルの音楽を再現したCDです。何しろ鑞管レコードを制作してしまっているくらいの人なので本当に「筋金入り」のプレイヤです。
選曲はすべて1911-1927年という時代に実際に録音された曲をその当時のスタイルを保って演奏しています。
Wax Cuttersとして元になっている録音がライナには紹介されています。当時活動していた、Frisco Jass Band,Original Dicieland Jazz Band,Louisiana Five,Yerkes' Novelty Five,Johnny Dunn's Original Hounds,New Orleans Rhythm Kings,Lanni's Southern Serenaders(Original Memphis Five),Ray Miller7s Black And White Melody Boys と言ったバンドの録音がオリジナルになっています。元が色々なバンドなので、楽器編成がそれぞれ異なっています。Levinsonのバンドのレギュラーは5人の様ですが、オリジナルの演奏に合わせて、リードにViolinを入れたりBanjoを加えたり、Cla/C-Melodyの持ち替えをしたり色々工夫をして丁寧に原曲の再現を行っています。
"Roof Garden Jass Band"の名前は古いJazzの呼び名"Jass"から取ったのでしょう。
ドラムの音がフルセットを使っているらしいのですが、古い録音でよく使われるWoodBlockの代わりにリムショットを使ったり、当時の音楽スタイル保ちながら録音時の音色を再現しつつカッコ悪くならない様に工夫したり結構苦労している様ですが、音作りは上手くいっており現代風なOld Jazzという良い雰囲気が出ています。ライナに"Rag-a-Jazz"とある様に黒人の演奏するNew Orlenas Jazzとは確かに違うのですが、演奏は非常にタイトでリズミカル、本当に"Jass"の持ち味を出した大変楽しい音楽です。
LevinsonのC-Melodyはすばらしいです。レパートリーになっているFrisco Jass BandのメンバにはRudy Wiedoeftが入っていたそうですが、Danの演奏はこの初代Saxヴィオルトーソの演奏を上手に再現しております。 Dan Levinsonのwwwサイト それと最近アマゾンでもラインナップされた様です。ジャケット写真は無い様ですが・・・→Dan Levinson
文責:ためすけ後藤
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