1947年の映画、"The Fabulous Dorseys"です。
本当にケンカ分かれしたMusician兄弟が実際に和解して良かったねという、お話しなのですが、出演しているのが本人たちで、当時の現役アーティストが参加しているという出来過ぎな映画です。
実際のDorsey Brothersは1945年にV-Discで競演しているそうで、ケンカ分かれして10年くらいで和解したという事らしいですが、それをまたネタにしちゃうというのが面白いですね。ペンシルバニアの炭坑の街の生まれで父親がパートタイムのバンドマンだったり、二人の生い立ち等もちゃんと描かれています。子供の頃という想定の場面ではJimmyがSaxを吹いていますが映画で使っているのがどうもC-Meloみたいで、おそらく事実なのだろうなと思われます。
本物のPaul Whitemanが出て来たり、セッションのシーンではCharlie BarnetやArt Tatumが出て来て演奏していてかなりゴキゲン。(Charlie Barnetがレコードで聴くより上手かったりするのだけど吹き替えじゃないよな)
映画のラストで、仲直りしてよかったね、というお決まりのHappy Endなのですが、実際の兄弟のお話は結構悲しい事になってしまいますが。映像も音も決して良くないのですが、Swing時代の音楽シーンを再現しているという意味でも大変面白いので機会があったらぜひ見てみて下さい。
1939-1940年にかけて録音された、Jelly Roll MortonのSoloとBandの演奏。Mortonにして最後の録音となります。1939年がPiano Soloと歌,1940年がJelly Roll Morton's Hot Seven,Hot Sixのバンド編成になります。
先ず1939年、改めてPiano と歌を聴くと本当に完成度の高い演奏ですねー曲名が"... Rag ","... Stomp"とリズム名が付いたものがありますが、これがRag、こっちはStompとPiano一台で明快/完璧にそのリズムを表現しているのがすごい。他にもアップテンポからスローナンバの歌ものまで、まったくブレの無いタッチとリズム感でPiano一台でこれだけ表現力があったかと改めて関心してしまった。
1940年のバンド編成は以前聴いた"Red Hot Peppers" と同じ感じですが、こちらの録音はプレイヤの自由度が高い、非常にリラックスした演奏です。Alto Saxが多くフィーチャーされているのが面白いです。このスタイルのSaxプレイヤーは少ないので。メンバーも良いのです。TPにHenry Red Allen,ClaはAlbert Nicholas,ASax Eddie Williams, Drs Zutty Singletonなど。バンド名が"Hot Seven"だったりるすのはサッチモの楽団に対して「オレが元祖だ」と改めて言っている様な気もします。全体に録音もクリアで聴きやすいので、みなさん聴いてほしいCDです。Morton
こう見えても新楽器です。。。って何も変わってないじゃないかっってModelはTrueToneのシリアル215xxxなので今メインで使っている楽器とほぼ同じ。つい先日オーバーホールから帰ってきました。
オーバーホール直後はスプリングが慣れなくてアンバランス・アクション。押さえたつもりが塞がってなかったりしてリードミスは起こすし、現行で演奏すると結構散々なのですが、しばらく使い込んで行きます。音はTrueToneしているし、いつもの楽器と交代で使おうという算段でいます。
実は同型の楽器がもう一台あるのだけれど、一時オークションに出しましたが人気でない様なので大久保のT管楽器へ委託してます。楽器の程度はシリアル245xxx台のこいつが一番良いので、買いですよ(w 近々ネットに載ると思うのでご参考下さい。
クリスマスだってのに何もありませんで家でじっとしています。
少し前に2008 saxpicsのカレンダーが届きました。今年は出ないのじゃないの?と言われていたのですが、無事出版できた様です。saxpicsは昨年thesax.infoに移管されたので、正確にはthesax.infoのカレンダーなのですが。楽しみにしている人が世界中に大勢いるので良かったですね。
祝日などはアメリカなので日本ではあんまり役に立たないのですが、著名なプレイヤー等の誕生日が記入してあります。面白いです。
楽器はオールドものよりも比較的最近のDolnet、Reynolds,Peter Jessen,Keilwerth,など、あと変わった処でSlide Saxophone、ストレートC-Melo,ストレートバリトン(!?)
Buescherはありませんが、創設者FA.Buescherの誕生日はちゃんと記載されています。ご注文はこちらから→SaxPics
お掃除といっても年末の大掃除じゃありません。入手してから随分時間がたってしまった、Holton C-Sopranoの分解掃除を始めました。どうせ年末年始の休みもネットのお守りをしなけりゃならないので、仕事場に入って倉庫の片隅で楽器磨きをしています。
分解してみて分かったのですが、普通Vintageものの金メッキは銀メッキの上にメッキするのが一般的な様ですが、このHoltonの場合は管体に直接金メッキが施されている様に見えます。たいていメッキのどこかがはがれてて下地の銀が見えてくるはずなのですが、それが見当たりません。サテン地の中の変色も下地の銀の錆びの色ではなくて、銅の緑青色の様で、どうも真鍮の錆び色が出て来ている様です。当時としてもそういう加工があったのかと思われます。
そんなわけで楽器磨きですがこの楽器、トーンホールがロウ付けでC-Sopranoなのでただでさえ細かいSopranoよりももっと細工がこまかい。磨きが大変だぁ・・・
文責:ためすけ後藤
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