昨年は何だかんだとAORのライブが多かったです。SopranoとTenorではSopranoの出番が多くVintageの特性を生かした音楽はあまりやらなかったという年でした。Altoは殆ど吹いてなかったし。ただ面白い事に改めて古いRock系の音楽を聴いてみると意外とBluesの影を感じることもありました。今現在Jazzに分類される音楽よりもあの頃のRockの方が、それ以前のBluesイディオムを継承していたという事に気付かされます。
やり残しというと、未修理楽器もそのままだし、今年は楽器の調整と、も少しBuescherの特性を生かした音楽をやって行こうと考えています。OldJazzのCDも聴いてきてはいますが整理してないのでその辺もまとめて行きたいと思います。
Claude Hopkinsがかつて一緒にヨーロッパツアーをしたというダンサー/シンガー。Claude Hopkinsを聴いて興味を持ったので読んでみました。
1906-1975年、フランスで成功したアメリカ黒人というくらいの知識しか無かったけれど、この本読んでちょとびっくり。ただのダンサーではないのですね。フランスで黒人だけのレビューを行い大成功して、フランス/ヨーロッパで地位を確立したものの、アメリカでは評価されず、逆にひどい差別を受けたのをきっかけに後に反差別の行動を起こす様になります。戦中はフランスでレジスタンス活動を行い戦後はアメリカで公民権運動に参加するという、闘う女性でした。国籍の違う子供たちを養子にして育てて、日本との交流もありました。
波乱に富んだ生涯ですが、この本では特にBakerが人気を得た根拠を19世紀の植民地時代に遡り、人気の秘密をヨーロッパ人のアジア/アフリカに対する半ば偏見、半ば憧憬に起因し、アメリカ本土とは異なる形での「異質感」が根底にあると論じています。これはフランスのJazz好きな理由にもつながっている様です。興味深いのは、実際Nude DancerであるBakerが一流のArtistとして受け入れられるという当時のフランス/ヨーロッパの土壌でしょう。Bakerが出演したMusic Hallもただの娯楽場というよりも多数の芸術家や著名人が集まる文化施設で、その界隈で認められたBakerは政治的にも影響力を与える様になります。フランス/ヨーロッパとアメリカの文化的な違いも読み取れて大変面白いです。→ジョセフィンベイカー
大変お気に入りの、Billie Hoildayの録音の中でLester Youngと一緒に入っているものを集めたCD2枚組。以前e-musicからダウンロードしたものはCD1枚分でした。こちらはコンプリート。
で、曲を全部比べてみたのですがe-musicのアルバムに入っている曲の全部が入っているかというとそうでもなくて、2曲"She's Funny That Way"、"I'll Get By"はこちらの2枚組にはありませんでした。でも何か変だ。
改めて見たら同じ曲が"He's Funny That Way"になって入っていました。何だ題名違い。まあこの時代の録音にはありがちな話です。ただ、どうも"I'll Get By"にはLesterが入ってないなぁ。。。パーソネルが分からないのですが、おそらくBenny CarterのAltoは聴けますが確かにバックにTenorらしき音が入っているけれどLesterらしくないので何かのミスだと思われます。
以前も書きましたがこの2人のシリーズは色々出ています。ただ現行で入手可能なアルバムは少ない様です。このアルバムは詳しいライナーが付いていてお薦めCDでっす。(でも、も少しカッコ良いジャケットにならなかったかな・・・)→Billie Holiday & Lester Young
面白い事に"I'll Get By"が入っているのはこれだけみたいです。はやり編纂ミスか・・→Lady Day & Prez 1937-1941
別なシリーズで3枚組もありました。こちらはオルタネードレコーディングを含めたものらしいです。これも聴いてみたいな。→Billie & Leseter 3CD
webを徘徊してたまたま見つけました。いや面白い。1920年代にJohony DoddsがやっていたJugバンド"Dixieland Jug Blower"のスタイルを再現したバンドです。
メンバー多いですね。ライナーに載っているメンバーはTenorBanjo:2 , Gt/Bj, Vln,Gt,Jug:3 ,Cla-Sax:2,Washboard,WashtubBass、12人入っています。2002年録音なので結構前です。でもこんな正統派のJugBandがあったんだ。すごいでっす。インディーズ系ですがamazonから入手可能。OLD SOUTHERN JUG BLOWERS
こちらはMySpace→ MySpace
非常に興味深いのですが、Altoが入ってるのがライナーの写真ではModern楽器の様なのだけど音は大変Oldしています。どうもC-Meloぽくも聴こえるけど何なんだろう・・・・?
滋賀県のバンドだそうで、具体的にどういう活動をしているのでしょうね。今年2枚目も出るらしいです。 こちら中々興味津々。
YouTubeを徘徊していてたまたま見つけました。こりゃ仰天なBoogie Woogieピアニスト。8才だって? YouTube映像
あまりびっくりしたのでCDを取り寄せてしまいました。
1938年生まれ、本名 Frankie Robinson 3才からショーに出演していたらしい。6才でLionel Haptonと競演とかライナーにありました。カウントベーシーとの競演やら、天才Boogieピアニスト/ボーカルです。
本格的にレコーディング活動に入ったのが1949年で11才から録音が残されています。中にはオルガンの演奏St.Louis Bluesなどもあります。
映像で見られる通り、手が小さいのでゲンコツで弾いて(叩いて?)いる様なところがありますので、録音でもその辺は残ってしまっています。しかし、リズム感というかビート感はしかっかりしていてやぱすごいです。ゴキゲンでした。残念なのはトリオの録音が多いのですがCDのライナーにはメンバが記載されていません。
主な活動は1952年までで、その後一時リタイア状態にありました。何で活動を止めたのかはナゾなのですがネット上の情報ではツアー等が多くて学校に行けない状態が続いていたので学校へ行く為に一時音楽活動を休止した、という事らしいです。1960年からまた活動を再開したのですが、あまりヒットはしなかった様です。その後目立った活動は無く現在に至ります。Fankie Robinsonの名前を検索かけると野球選手やラッパーの名前が出てきます。何処かで演奏活動をしているらしいのですが定かではありません。実力があったのに残念ですよね。Sugar Chile Robinson - 1949-1952
ちょと珍しいライブなのでメモっておきます。今日のSavoyで筑波大Jazz愛好会の学生、OBのユニット"We Insist!" 名前はマックスローチしていますが、 音楽は1940年代後半のBlues/Swingと初期のBopが入り交じった時代の再現です。Gtx2,Bass,Drumsという初期のR&Bの編成に近いのですが、この頃の音楽をやっているのは非常に珍しいです。レパートリーはParker,Gillespieの初期、Blues/Swingなど。Parker/Gillespieも40年代はBluesやっているし、Slim Gaillard等とも活動しています。BopのRootsとBluesはどこか繋がっているのでこの時代に着目するのは鋭い。自分でもやりたい時期だったのですが、残念ながらメンバの都合により今月でこのユニットの活動は停止だそう。ちょと勿体ない。
もう一冊、ジョセフィン・ベイカーの伝記。先の一冊は主にBakerのアーティストとしての視点からヨーロッパの文化的側面を記述していましたが。こちらはベイカーの活動を「闘志」の側面から捉えています。実際にダンサーとして活動していた時期よりも政治的な活動をしていた時期が長いので「闘う」女性として見る方が正しいのでしょう。
フランスでシンガー/ダンサーとして活動しながらレジスタンス活動を続けていた事や、戦後のアメリカ公民権運動に先立って差別に抵抗した話は大変興味深いです。第5章−6章の1951年の白人専用クラブでの出来事と当時人気コラムニストとの対立、それが原因でFBIにマークされて国外活動を逐一監視された事が皮肉にもベイカーの重要な活動を今日に記録として残す事になった等。この辺りはJazz屋もよくよく読んでおくべきです。アメリカの戦後ジャーナリズムがかなり恣意的で偽善的である点、Bopの興勢の時期、ジョセフィンが個人的な理由でアメリカのから著名コラムニストから攻撃された時期が変に重なるのはあやしい、という感じがします。その後(ゴタゴタと裏話もありますが)公民権運動の時代のワシントン大行進に参加もしています。
ジョセフィン自身はフランス国籍でアメリカを離れてアメリカ内の差別を批判したのですが特定の政治活動の為に行動したのではなくて個人の心情として差別を批判していたのが特徴で、それが彼女の強みでもあり弱点でもあったと思われます。気まぐれな面も多々ありショービジネスの世界でも本当にうまく行った時期は短いのですが12人の養子を育てた「闘う母親」という位置づけでは偉大な人だと考えられます。
加えてこの著者の荒このみさんもスゴい人みたい。著作沢山あるし、アメリカ文化にはかなり詳しそう。他の著作も読んでみたいです。ジョセフィンベイカー
毎年恒例のMac Wolrd コンファレンスで新機種発表されました。機能も本体も、超スリム、MacBook Air こちら
良く出来てるけれど、バッテリー駆動時間5時間の上に替バッテリーが不可だって?これじゃポータブルの意味が半減ですよね。この機種についてはApple社のフラッグシップモデルという位置付けかなと思われます。次の機種が出てから考えましょう。
同時にQuickTimeとiTunes7.6Updateがリリース。iTune7.5はえらい問題あったけれど一応一部修正にはなっているみたい。スマートプレイリストのルール”いずれか”が効かない点は修正。問題だった、旧プレイリストのジャンル名が再生時にいきなり日本語表記になってしまう件 Jazz->ジャズ はまだ引きずっています。しょーもないですな。
こちらはBuescherではありませんで同時代のMartinです。シリアル7万番台、1926年頃でしょうか。見た目Buescherにそっくりなのですが、音は結構違います。
ずっと前にeBayから落札。これまたしばらくして調整をお願いしました。今回はTX秋葉原駅に近いH楽器さんにお願い。つくばから行きやすいのでありがたいです。結構程度良いかと思ったけれど、見てもらったところパッド全交換ですね、との事。ちょと費用がかかりそうなので全体調整だけお願いして返ってきました。
パッドが硬化しているので残念ながらバランスは悪いままです。とりあえず全音確かめられる程度ですが、Martinの特徴は良く出ています。Martin Altoは吹いた事ありますが、高音域のCから上の音が痩せない処が大変気に入っています。このTenorも同様でした。全音域に力強さがあります。この特性は他の楽器に無い。実に魅力的なのですよね・・・もう少し調整加えて実用にしたいとは思いますが、思案中です。
昨晩は水戸キャピタルマリーナ でNew Year Session でした。
オーナのyossyさんはROAsのギターの方。毎年新年にやっているセッション大会で、なんと9回目だそうです。水戸なので、県北、県央から大勢のMusicianが一同に会します。参加人数はどーみても60人は越えてました。のべ80人くらいか。土浦勢は10人くらいだったか。マリーナ
とにかく数が多いので「総合セッション」大会みたいなもので、AOR,Hard Rock,Beatles,Blues,Jazz Standard,Bosa Nova etc. なんでもあり。○○○やるよー、っと声をかけるとその場でメンツが揃っちゃう。いやー面白い。この様なノンジャンルなセッションは珍しいです。初めてです。残念ながら最後までいられなかったけれど。こういう事が出来るのは水戸の良いところですね。またいろんな人と知り合えてよかった。こちら主催者yossyさん
JATP.. Jazz At The Philharmonic の最初の10年間の歴史・活動をまとめたBox盤4CD。J.A.T.P.は戦中から、戦後Swingの停滞期に行われたいわゆるノーマン・グランツによる「企画もの」Jazzのライブイベント。今では当たり前のJazzコンサート、なわけですが、元々ダンスホールやバーが活動の場だったJazzをコンサート会場に持って来たという意味では結構先駆的な出来事と考えてよいでしょう。10年間なので4枚組には収まらないでしょうね、要所を捉えたオムニバス盤です。
企画ものなので、毎回メンバーは異なりまして1年とかの期間で国内ツアーをやったり海外ツアーをやったりしていました。Charlie Parkarが参加していたので良く知られています。
CD最初の1枚目は1944年2月から1946年1月までのコンサートからの録音で、このときのメンバは1944年 Nat King Cole,Les Paul,Illinois Jacquet,Jack McVea,Lee Young etc. 1945年 Illinois Jacquet,Charlie Venture,Willie Simth,Gene Krupa,Billie Holiday etc.1946年にDizzy Gillespie,Charlie Parker,Lester Young 等が入って来て「あの」時代となります。
J.A.T.P イコールDizzy&Parkerという印象が強かったのですが、初期のJ.A.T.Pは本当にBlues Man のセッションだったのですねーこれは知らなかった。驚いたのはIllinois Jacquetの演奏。Jaquetはブリブリのホンカーで粗野で好きでなかったのだけれど、J.A.T.P.ではホンクもしますが非常に正統派Swing Tenorも聴かせてくれます。1945年はNatKingColeやMcVeaが抜けますがJaquetは残りWillieSmithが入ったりして傾向としてはBlues、1946年からはメンバーがガラっと変わりご存知の「あの時代」になります。聴いていて面白いのは1944-45年でしょうね。メンバーの息も合っていて本当に楽しんで演奏している感じがあります。1946年からは多分に注目アーティストを並べて作られたコンサートという感じになってしまいます。
■ HsvsRsvsesv [none]
もうしばらく使っている(きっと使い続ける)PowerBookG4 12inch ですが、あまりにも液晶が暗くなって見づらくなってしまったので思い切って交換をする事に。自分でやっても良いのですがいまいち自信もないし時間も無いのでオークションで業者(かな?)にお願いして今日帰ってきました。
何分メインマシンなので5日程不便でした。日記の更新もできないし。
画面はさすがに明るくなって見やすくなった・・・が、色バランスが何か違ってきてしまいました・・・マニュアルでバランスを取ってどうにか自然に見える様にしましたが、マニュアルバランスも結構難しいですね。明るいグレーが青みを帯びた感じになってしまうのはどうもしょうが無いのか。目が慣れるのかもしれないけれど。
修理屋さんの話では液晶は末期症状だったそうです。液晶を固定してるはずのネジ穴ソケットが壊れてしまって実は裏蓋は固定されてなかったそうです。PowerBookの液晶部分は経年で反って来るし自然に破損してしまう様です。まあかなりガタガタではありますが、これからもしばらくは使って行くでしょう。
女性Bluesシンガーについて書かれた書籍。主に取り上げているのはMa Rainey,Bessie Smith,Billie Holidayの三人です。著者Angela Y. DavisはアメリカUCLAの大学教授。こちらが詳しい。Wiki Angela DavisブラックパンサーにいたとかFBIにマークされたとか、まるでJossefine Bakerみたいな、まさに闘う女性です。
表題"Black Feminism"を訳すのは難しいですね。フェミニズム自体日本語になちゃってるし。Bluesシンガーの生い立ちや活動をしたいた時代/アメリカ社会全体を女性の目を通して考察しているという感じでしょうか。実は本文あまり読めてません(*_*;)
何で買ったかというと、この本の1/3くらいにMa RaineyとBessei Smithによって録音されたBluesの歌詞が全部(Bessieについては漏れがあるかも)載っているのです。残念ながら古い録音を聴いただけでは何を歌っているのか全然分からないのですが、読んでみてよく分かった。非常にためになり面白いです。Blues聴くなら一冊持っておくべきですよ。Angela Davis
玉石混合のYouTubeですが、これは!という映像に時々お目にかかります。メモっておきます。
Buescherで検索したら出てきました。クリスマスセッションの様子 Jazz4u1955 C-Melodyを吹いているDan Higginsという人がWood Wind Playerだそうで、あちらのスタジオミュージシャン。 こちらオフィシャルサイト 。Buescherの映像も増えて来て面白いです。
こちら日本のプレイヤ。いいテナーですね。 masterkeotoco 誰なのかなと思ったら、こちらの人らしい。 people info
こちららドBOPですが、 netjazz ネットでは随分前から有名な方の様です。
文責:ためすけ後藤
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■ Karen [Slam dunkin like Shaquille O'Neal, if he wrote informative..]