JATP.. Jazz At The Philharmonic の最初の10年間の歴史・活動をまとめたBox盤4CD。J.A.T.P.は戦中から、戦後Swingの停滞期に行われたいわゆるノーマン・グランツによる「企画もの」Jazzのライブイベント。今では当たり前のJazzコンサート、なわけですが、元々ダンスホールやバーが活動の場だったJazzをコンサート会場に持って来たという意味では結構先駆的な出来事と考えてよいでしょう。10年間なので4枚組には収まらないでしょうね、要所を捉えたオムニバス盤です。
企画ものなので、毎回メンバーは異なりまして1年とかの期間で国内ツアーをやったり海外ツアーをやったりしていました。Charlie Parkarが参加していたので良く知られています。
CD最初の1枚目は1944年2月から1946年1月までのコンサートからの録音で、このときのメンバは1944年 Nat King Cole,Les Paul,Illinois Jacquet,Jack McVea,Lee Young etc. 1945年 Illinois Jacquet,Charlie Venture,Willie Simth,Gene Krupa,Billie Holiday etc.1946年にDizzy Gillespie,Charlie Parker,Lester Young 等が入って来て「あの」時代となります。
J.A.T.P イコールDizzy&Parkerという印象が強かったのですが、初期のJ.A.T.Pは本当にBlues Man のセッションだったのですねーこれは知らなかった。驚いたのはIllinois Jacquetの演奏。Jaquetはブリブリのホンカーで粗野で好きでなかったのだけれど、J.A.T.P.ではホンクもしますが非常に正統派Swing Tenorも聴かせてくれます。1945年はNatKingColeやMcVeaが抜けますがJaquetは残りWillieSmithが入ったりして傾向としてはBlues、1946年からはメンバーがガラっと変わりご存知の「あの時代」になります。聴いていて面白いのは1944-45年でしょうね。メンバーの息も合っていて本当に楽しんで演奏している感じがあります。1946年からは多分に注目アーティストを並べて作られたコンサートという感じになってしまいます。
文責:ためすけ後藤
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