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OldなJazzのルーズな日々


2006-12-20 音楽

Harry James 1937-1939 harry

BigBand BoxからのHarry Jamesです。Harry Jamesというとハイノートで有名なトランぺッター、かなりモダンBigBandの印象があるのですが、キャリアは結構早く、1935年からBen Pollackと一緒にやっています。1916年生まれなのでHighSchooleの頃から活動を始めていたらしい。Louis ArmstrongやBenny Goodmanの影響をモロに受けた世代でもあります。楽器については子供の頃からかなりの腕前であったそうです。1980年代始めまで演奏活動を続けていたので全録音はかなりの量になるでしょう。その中からこのシリーズでは1937年12月-1939年にかけての演奏が納められています。面白いのは1937年-1938年はメンバーがEddie Durham , Buck Clayton,Earl Warren,Jack Wshington,Herschel Evans,Jess Stacy,WAlter Page,Jo Jones,Helen Humes、、、殆どCount BasieかBennie Morten楽団かという面子なのですね。この為か非常に演奏が黒っぽくて良いです。ただライナーによると正式にはこの頃はHarry Jamesの楽団では無い様な書き方がされています。1938年4月からメンバが変わって、Arthur Rollini(ten) Harry Carney(bs)が入ったり、ピアノがPete Johnson,Albert Ammonsと入れ替わりながらと、やや過渡期らしい。このあたりから黒っぽさが抜けてますがリズム等はBessie/Kansas流儀のSwingを継承している様です。このCDのシリーズ半分がこの辺り1939年からの録音で、この時期からメンバー固定された感じがあります。この時期にAltoにSaxマウスピースで有名なClaude Lakeyが入って来ます。編成が現在のFull Band編成ではないやや小さい3tp,2Tb,3Reeds、RhythmでサウンドはSaxセクションが生かされたFletecher的なアレンジが多いです。

Claude Lakeyの音はどうか? よく分からないのですが2人のaltoのうち"Dave Matthews"というプレイヤがおり、1938年時は一人でaltoを担当していたのが後にLakeyが参加して来た様です。Lakeyは2ndにいた?みたい。ソロはJamesの音が多くてAltoのソロが中々聴けません。どちらの音も似た感じで中々区別付かないのですが双方ともOldな感じの音です。どうも今のLakeyのマウスピースとは印象が違いますね。TenorにDrew Page,Bill Lutherという名前が入っています。どちらか分からないのだけれどBen Webster似の良い感じのTenorを聴かせてくれます。

BigBandBoxシリーズなのですが、この間HarryJamesのカルテット編成の録音が1トラック入っていましてこちらはSwingというより昔のLouis Armstrongを思わせるスタイルで、BigBandの選曲もIndiana,King Porter Stomp、One O'Clock Jump、I Found A New Babyなど、かなりBluesな人です。。。。新しい録音も聴き直してみようかと思います。

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