映画にもなっていて知名度が高い割にはあまりJazz屋に人気が無いRed Nicholsです。redhotjazzのサイトやネットの情報見ても結構な数の録音を残しているし、Swing前から初期のSwingのバンドリーダでもあってBenny Goodman、Glen Millerを率いていたなど、無視出来る存在じゃない、と思われました。
再度聴いてみようと捜して、古い時代から先ず一枚。EDISONレコード社に残した録音が納められたシリーズです。
Red Nichols 、1905年生まれ、17才からバンド活動を始めて1922年にIndiana州Richimondで初レコーディング。早熟という感じ。以降Nicholsは"California Ramblers"の様なオーケストラやボードビルの楽団、自分の楽団Five Pennies等、幅広く活動しています。契約レコード会社もバンド名や所属で複数と契約を結んでいたそうな。
このCDを買って偶然知った事。1926年10月、11月に"Red & Miff's Stompers"というバンド名で録音がされた演奏が4曲、11テイクがあるのですが、後にこの日の録音はNichols本人が「自分の演奏じゃない」と偽作とされたのだそうです。ライナーには録音日にNicholsに振り出されてキャンセルされた小切手の写真があったりします。実際に前後の録音と聴き比べるとこのTakeについては音色もフレーズ/奏法がこのTakeだけ異なっていると思われました。でも決して下手なわけではなく、もっしかしたら音色はNicholsより柔らかくて綺麗だったりしますね。(^^;)この時代の録音で偽作の疑いのあるケースは聞いた事が無かったので、それだけNichols自身人気も高かったのかと思われます。
全体に音楽はまだSwing以前のSweet風オーケストラ、またはNewOrleansスタイルの音楽です。そんな特徴的でもない、Bluesではないスッキリした聴きやすいEary Jazzといった感じか。処どころにJimmy Dorseyの感じの良いAltoの音が聴けます。。こうして見るとJimmy Doseyの活動も幅広かったのですね。Red Nicholsについてはまた少し調べて行きます。
文責:ためすけ後藤
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