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OldなJazzのルーズな日々


2006-08-20 音楽

California Ramblers 1925-1928 california

Columbiaのプロモータだった Ed Kirkeby という人によって興された楽団。全員白人で構成されています。Edは録音ではvocalも担当。

このメンバやゲストを元に中・小編成のバンドをいくつもプロモートしていたそうです。

California Ramblersの編成は11-12ピースの大きめの編成の楽団で、ダンスバンドという事になっています。音楽は歯切れ良くとっても明るい、Sweetぽいという感じはありますが、Whitemanの楽団などよりはJazz/Swingしてます。名前の"California"は別にそこで活動したからというわけではなく、当時Californiaがアメリカ、特に東海岸の人々には人気の地域で、それでネーミングに付けた様で実際の活動はNew Yorkです。

この楽団のユニークなのは通してBass Saxを低音楽器に使っている点でしょうか。初代のBass SaxがAdrian Rolliniという人で後にSpencer Clark という人に変わります。どちらも名手で良い感じのソロを聴かせてくれます。普通はWood BassかTuba等を使うところBass Saxにこだわって音楽を作っています。独自の歯切れ良さはこの楽器に依るところがあるのかもしれません。この2人のBass Saxプレイヤは後年色々とユニークな活動をしていた様です。Scotto Robinsonもそうですが、Bass Saxを吹こうなんて人は変人が多いです。

このシリーズ、演奏も良いのですが録音も当時としては音が良いです。電気録音の初期にあたり1マイク録音ですが、Colombiaの技術陣が非常に丁寧に制作して行ったものと考えられます。若い頃のJimmy Dorsey、Tommy Dorseyが通して入っています。Altoの音の柔らかさはこの時代独特の音ですね。Jimmy Dorseyのフレーズ・奏法がTraumbauerに似てます。かなり意識しての事と思います。

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A.K (2006-10-09 23:59)

Rollini好きなものです。なかなかこの手の話ができる人が居なくて色々探していたらここに来ました。他の記事もおもしろいのでまた来ます(^^)

ためすけ (2006-10-10 18:55)

ありがとうございます。私あまり良く知らなかったのですが、Bix などとも一緒にやっていた人なのですよね。こちらももっと調べて行きたいと思います。

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