それでこちらの楽器ですが、これは「Tommy Dorsey楽団のReed Saxで、Dorseyのテレビ放送が始まった頃に顔が悪いと解雇された」プレイヤの使っていたもの、だそうです。ずいぶんひどい話しですが、Jokeなんでしょうかぁ。さて・・・
丁度BigBandBoxにTommy Dorseyが入っていたので、調べてみました。Tommy Dorseyは Jimmy Dorseyの一つ下の弟で兄弟揃ってバンドを作り、Dorsey Brothersの名前でも売り出した事があります。以前紹介したEddie Kondonらと一緒に録音したものもあります。ドーシー兄弟物語なんて映画もありました。
このシリーズには年代で1936年から1947年の間の録音が入っております。1947年のヒット曲"I'm Getting Sentimental Over You"が入っています。それにしても兄のJimmyとは随分感じ違いますね。どうしてもスーパーマンのクラークケントを思い出してしまう・・・
Tommy DorseyはSentimental Gentlemanなどとも呼ばれています。音楽はSwingですが、Glenn MillerやBenny GoodmanよりもSweet志向でしょうか。Tromboneの事はあまり分からないのだけど、この人の音は超人的に美しくないですか?
それで件のTV放送についてですが、 この様な記事がありまして、バラバラに活動していた兄弟が1953年に再度一緒の楽団を作りTommyDorseyの名前で1954年からCBSでテレビ番組を始めたのだそうです。1950年代になるとそろそろSwingも下火、TVやラジオのメディアが普及して来た頃でもあります。それまでのバンド活動だけではやって行くのが難しい時代になったのではないかと推測されます。Tommyの風貌はあまりJazzManらしくなく、典型的なアメリカの中産階級のお父さんという感じで、そういったキャラクタもあり番組が作成されたのではないかなと、考える次第です。このTommy Dorseyショーは当時無名のプレスリーを出演させた事で有名だそうですね。DVDでもあれば見てみたいです。
CDのライナーによると1947年以降何度か楽団は編成を変えているそうなので、楽器の持ち主は1947年時点のメンバーではなさそうです、またCD捜しをする事となります。
文責:ためすけ後藤
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ファビュラス・ドーシーを聞くべし!です。
聴きましたす。映画もDVDみまっした。日記に書いてないけど。