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OldなJazzのルーズな日々


2007-04-27 音楽

Louis Jordan 194-1946 jordan

1944年〜1946年は戦中から戦後にかけての時期になります。中々興味深い時期でもあります。

1944年はDisc2との終わりとダブた時期ですが2トラック、1945年が9トラック、1946年が多くて16トラック入っています。

1944年と45年ではTpetがこれまでのEddie Roaneに替わってLeonard Graham(1945),Aaron Lzenhall(1946)が入ります。Eddie Roaneが抜けた理由が今イチ分からない、、、何か忽然と姿を消した風なのです。このTpetの交代が以降のJordanの音楽へ大きな変化となって現われます。1946年からは戦後の事もありまして、メンバーが増えてE.Gtが入って来ます。

1944年の録音"My Baby Said Yes","Your Socks Don't Match"はBing CrosbyとのDuoです。

この1944年と1945年の録音を聴くと音楽的に顕著な違いがありまして、1944年まではTpet/Tenorの絡み/オブリガートが音楽のポイントであったものが、1945年以降、Tpet,Tenorの役割が「ただのバッキング」になり、突っ込んで来る楽器がPiano/E.Gtに変わってきます。スタイルが随分違います。何でこの様な変化が起こったのか?ナゾではありますが、大体、Jump Bluesもその他Blues系の音楽もこの戦後からの録音が多いし、一般的に「オリジナル」として聴かれていますが、実は本当のオリジナルからは離れてきた音楽がオリジナルだと信じられているという事です。特にJordanのヒット"Caldonia Boogie"、"Let The Good Times Roll"がこの1946年の時期にあたるのはポイントでしょう。Bluesの要素には元々はHorn等メロディ楽器のツッコミやオブリガートで作られるスタイルがあったのものが、戦後から目立って変わって行った事がよく分かります。

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