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OldなJazzのルーズな日々


2007-03-04 音楽

Clarence Williams 1927-1928 clarence

こちら石丸を歩いて見つけた。丁度無い時期のClarenceでした。

1927-1928年の間は中々興味深い時期であります。1927年のセッションにはCla,Alto でBuster Baileyが、Tenorで Coleman Hawkinsが参加しています。1928年から レギュラーのCornet Ed Allenに加えてKing Oliverが入ります。King Oliverとしては殆ど再後期の録音になるので。

他のシリーズでも聴けますがEd AllenのCornetは良いです。1927年のKing Oliverが入っていない録音と1928年以降の音を聴くとEdとOliverの音の違いが分かります。Edの音はフレーズも流れるスタイルで良く歌うスタイルでOliverはコルネットの割に音が強くEdに比べるとトランペットの様な音です。

1928年の録音にはJapes P JohnsonのピアノとClarenceの歌、などというトラックもあります。結構バラエティに富んでいますが、特に気に入っているのは1927年のNew Orleansスタイルの演奏で、Cornet,Cla,Tenor,TBoneの各々が対位法的に重なりながら唄う演奏は見事です。この伝統的なNew OrleasスタイルはLouis Armstrongはこの時代に「棄てて」異なる方向性で活動を始めていたわけですが、Clarenceやその周辺はコード進行やフレージングなどに新しい方法を取り入れつつCollective Improvisationな音楽を続けていたというわけです。

他には世界最初のJazz Fluteの Albert Socarrasが入っています。今回はClaとAltoだけですが。ライナーにはSocarrasを含めたメンバの古い写真が載っていました。こう並んで写っているのを見るとそれぞれ顔つきが違うものですね。一番左端がSocarrasです。Cuba出身だそうで、写真でも何となく他のメンバーと違った雰囲気がありますね。

clarence2
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