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OldなJazzのルーズな日々


2006-11-07 音楽

Early Goodman goodman

Benny Goodman というとKing Of Swingではありますが、Glen Millerと並んでロマンティックでSweetな音楽と一般に捉えられています。しかし、油井正一氏その他Goodmanファンの話を聞くと決してただのSweetミュージシャンではないそうで。Ben Pollack とは本当のSweetからNewOrlenasスタイルまでこなすタダ者ではない演奏を聴く事ができます。この辺は押さえておかなければならないと思われ、ここではSwing時代の売れ筋になる以前の録音を聴いてみました。1926-1931年というGoodman自身も結構苦労の多かった時期の演奏です。

何曲かダブっていまして、"Ben Pollack And His Orchestra"、"Red Nichols & His Five Pennies"時代も含まれています。この時代あちこちバンドのメンバになると同時に"Benny Goodman Trio"、"Benny Goodman's Boys"など自分のユニットも持って活動しているのでした。"Jack Pettis And His Orchestra"とか"Rube Bloom And His Bayou Boys"ちょと聞いた事ない楽団もあります。1927年くらいまではChicagoで、以降はNew York録音になります。本当に幅広く活動しているのですね。特に面白いと感じたのは"Benny Goodman Trio"と"Benny Goodman's Boys"で何曲かAltoやbaritonで入っている演奏です。Trioでは結構Clarinetを極めてしまった等なキレの良い演奏もあり、自分のバンドなのにClaを別においてSaxを応用されると新鮮な感じになります。"Room 1411"ではBaritonと持ち替えているらしい。これは面白い。全体にBluesもやるしNewOrleansもやるし、確かにただの人気者Swingプレイヤではないのですね。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
more&less (2007-01-05 21:38)

古い話で恐縮ですが、小生が若かったころ、76年1月にグッドマン楽団が来日した際、公演後の深夜に、どこぞのラジオ局のスタジオで、メンバーのピーナッツ・ハッコー(as)が、鈴木章二(cl)と共演して「鈴懸の道」という曲を吹込んだのです。これを、確か志摩由起夫と思うのですが、そのラジオ音楽番組で流したところ、これが評判となって、レコード化され、大変な売上を記録したのです。つまり、わが国では、アート・ブレイキーの「モーニン」が流行る前にも、ジャスという音楽が一般に受入れられていた時代があったわけです。そして、この時代にあっては、何と言っても、グッドマンが最高であって、恐らく、先の鈴木章二のほか、北村英治、藤家虹二も、ストレートに、グッドマンの影響を受けていたと思います。だから、何を言いたいのかというと、グッドマンは、当時の第一線で活躍したプロ演奏家をも心酔させるほど、強い影響力を持っていたということなんです。

more & less (2007-01-07 07:35)

上記ツッコミのベニー・グッドマン楽団の来日は、「76年1月」でなくて、「51年1月」です。「鈴木章二」は、「鈴木章治」、「鈴懸の道」は、「鈴懸の径」の誤りです。なお、小生の記憶では、この共演による「鈴懸の径」が、よく聴かれるようになったのは、グッドマンが来日してから、数年を経たころだったように思います。

ためすけ (2007-01-07 11:47)

いろいろありがとうございます。その後もGoodmanを聴いていて、当時の他のMusicianと比較して、技術・音楽的にも確かに優れています。ハモンドが応援したり、多くのアーティストが手本にしたというのは当然の事と思いました。Goodmanはなまじ有名になってしまって、コマーシャルな面ばかり強調されてしまい正当に評価されてないと思います。

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