クアドロマニアのClarence Williams 三枚目になります。二枚目はClassics 1929と同じでした。またこの三枚目の内容は同じくClassicシリーズの1934と同じでありました。1934年の録音だけでCD一枚以上なので、これまた多作ですよね。
内容は Clarence Willams and His Orchestra 10トラック, Alabama Jug Bang 8トラック入っています。Clarenceの場合Orchestraといっても、Cn,Cla,Tb(一部)に4リズムという地味な編成です。pinaoにJames P Johnsonも入っています。Wash Boadが入ったりCelloが入ったりもします、変則的なNewOrleans時代でいう処のOrchestraです。Jug Bandも編成は2-3管にWillie Lion Smithのピアノが入ったりして編成はOrchestraと変わらないです。
1934年といったらそろそろBenny Goodmanがブレイクする時代ですが、その時代にこのスタイルを取るのはそれなりにホネのある人だなと思われます。(単に居直っていただけかもしれませんが、個人的にはこの様な居直りは好きですね)だだ、音楽そのものは一見(?)NewOrleans/Blues風なのですが、SwingしてJumpしています。ビートとフレージングはSwingなのですね。何とーJugバンドでClarenceがJugを吹きながら、唄って、Swingしているのがすごい。何に似てるかなというとJanet KleinのPalor Boysの演奏を土臭くした感じでしょうか。Gulf Coast Bluesなんかも入ってますが、歌がジミーラッシングみたいなカンサス入ってます。NewOrlensとBluesのスタイルを保ちながら、Swingのイディオムを持ったJazzで、SP時代なので録音の音は悪いですが、このまま現代に持って来ても遜色無い音楽です。個人的にはこういう音楽をやりたいなぁ。通してCornetにEd Allen,ClaにCecil Scottが入っています。CecilのClaはいい味出してます。この人も名手ですね。
文責:ためすけ後藤
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