1900年代初頭のRagtimeとJazz(またはJass)の録音を集めたもの。オムニバスですが、こちらVol.1でVol.2もあるそうです。演奏はRagtimeのJames Europa, Original Dixieland Jazz Band, Wilbur Sweatman など手持CDと結構ダブっていますが。他にRagtime PianoのSoloとか中には聞き慣れないバンドや殆どunknownの録音等いろいろありました。
RagtimeとJazzの間でOriginal Dixieland Jazz Bandの類似の録音がないかと思ったのですが、似たところではFrisco Jass Band,Earl Fullerの率いるバンドがあります。他のバンドもいろいろある様ですが、音楽的にはRagtimeのダンスバンドに聴こえてしまいます。Wilbur Sweatmanの1916年というODJBより前の録音で"Down Home Rag"が入っていますが、これはImprovisationの要素が少ないのとリズムがやぱりRagtimeでして。後のODJBの方がJazzしてます。
他にSweatmanの録音で1917年の演奏が2曲入っていますが、こちらはSax アンサンブルでSix Brown Brothersみたいで、やはりRagtimeという感じ。Jazzらしくなるのは以前も聴いた1918年あたりからの録音で、Sweatmanの演奏もその都度メンバー・編成やスタイルが変わるというのがフシギと同時にたいしたものだと思うわけです。いわゆる「引き出しの多い」プレイヤだったのかもしれません。初期のEllington、Otto Hardwick、Hawkins、Cozy Cole 等にJazzを教えた?様で、1961年まで生きたOld Jazzの生証人みたいなはずですが、何故か表へ出て来ませんし情報がありません。何ででしょう・・・
Original Dexieland Jazz BandがNew Orleans Jazzの白人版とするともっと似通った音楽があっても良さそうなものですが、中々見つからないのもこれまたフシギ。Vol.2も聴いてみようか。
文責:ためすけ後藤
[マイ・ストア]
[ Amazon Jazz ]
[ JUMP-Blues ]
[]
[]