以前紹介Lost Soundsの2枚目。
2枚目シリーズは"Aspirational Motive","Dance Rythms"とサブタイトルが打ってあります。
CDの前半ですが、こちらには黒人、、、というか正確には"African American"としての立場による演説が一部が入っております。残念ながら意味よく分かりません。次に完全にクラッシック、またはクラッシクをベースにしたエンタテイメントが何曲か収録されています。ソロボーカル、コーラス、ボーカルカルテット、Violinのソロ等が録音されています。曲目にフォスターの"Old Black Joe"やSpritualの"Sometimes I Feel Like A Motherless Child"が朗々と歌われる様(Bluesではない)は中々驚きです。フランス語で歌われるソプラノシンガーもすごい。最後に詩の朗読と思われる録音が入っております。これらを聴いて分かる事は1900年初頭のAfrican Americanの教養は並みではないという事でしょう。同時に非常に誇り高い人々が数多く存在した事が感じ取れます。Black(黒人)という呼び方自体は差別的なので"African American"という呼ぶ方が適切かと考えられますが、当時から本当に「アフリカ出身のアメリカ人」の豊かな文化/生活があった事は確かでしょう。
後半には当時有名なラグタイムバンド"Europe's Society Orchestra"、ラテンの香りのする"Joan Sawyer's Persian Garden Orchestra" (1914年録音!)、元祖JazzClarinetのWilbur C. Sweatman等が収録されています。
その中に特に面白いと感じたのは(解説にはmystery recordとある)1917年録音された、OriginalDexieJassBandと似ていますが編成が少しい大きい"Blake's Jazzone Orchestra"というバンドの演奏があります。これは録音はODJBの少し後ですが、曲想といい演奏形態・構成といい、むしろこっちの方が元祖じゃないの?という感じの演奏でした。ODJBと比べてユルいのですが、そこがまた良い処です。
また最後にW. C. Handy's Memphis Blues Bandの"St. Louis Blues"が入っています。全体にはブラスバンドぽいのですが、アレンジされた部分とJam風アドリブで応答するImprovisationの部分が入り交じっており、これはやはり元祖のJazz/Bluesかなと感じられます。やっぱご推薦。リンク→Lost Sounds
文責:ためすけ後藤
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