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OldなJazzのルーズな日々


2006-03-23 音楽

tamaki

玉木宏樹

この人も変わった人です。演奏家で作曲家、映画やラジオ/テレビの音楽の仕事もやって結構なお歳ですがコンピュータは使うMIDIは使うシンセサイザは操るメジャーな仕事をしているにもかかわらずアウトロー。 「音の後進国日本」は1998年刊、「純正律は世界を救う」は2002年刊です。どっちも古本なのですが、1998年の方はオマケでCDが付いているのですが欠落してました。内容はマスコミの音楽批判、音楽教育、JASRAC問題等、プロフェッショナルへの文句、多岐に渡り、純正律音楽の勧めとあいなります。当然ご自分でPureToneの音楽を演奏されます。要は本当に音楽が好きな人で音を大切にしたいので毒舌になってしまうのでしょう。山の手線の駅の発車音を、良い音、不快な音などサンプリングして検証したりもしてます。 絶対音感もありものずごく耳の良い人で何でも完璧に耳コピーしてしまうそうですが、本人は音楽をやるのに絶対音階は特に必要ないと述べております。絶対音感をチヤホヤしているから日本の音楽はダメだと言っています。音楽に必要なのは鋭い相対音感覚だそうで、これには励まされますね。平均律のピアノの歴史と音楽の変遷については平島さんの著作より詳しいです。 音楽全般に詳しく、JazzもRockもエスニックも何でも聴いています。Jazzはあんまり詳しくないと書いていますが、平均律ピアノの歴史からもModern Jazzを「平均律を最大限に利用した音楽」と看破しておりバークリーメソッドはご存じない様ですが、 本質 は見抜いておられます。古いSwingはPureToneの音楽であるとも書いており、ちゃんと聴かれています。平均律音楽は好かんという人なのでModern Jazzにはあまり興味無いのは正しい判断でしょう。 wwwはこちら。 とにかく幅広く面白い人で他にも著作があります。お勧めです。書籍検索リンク→玉木宏樹
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