今年のクリスマスは営業が無いので、家でおとなしくしています。読書の冬だね。という事で、寒い季節にホットな国キューバ音楽のお勉強。
編纂が2000年ですからちょと古いと言えば言えない事はないけれど、ためになりました。
キューバ周辺の中米諸国はスペイン/フランスの植民地であったけれど大変早い時期に独立して国家としても文化的にも自立していったという経緯が語られてます。なるほど。アメリカの様な差別が強固には残らなかったのでヨーロッパとの関係も強く、例えて言うと、アメリカのクレオールが自立して国を作ったという感じなのかと考えられます。
キューバ音楽の成り立ちが解説されていますが、もっと詳細が分かると良いなとも思いました。特にチャランガが作られる過程などもっと詳しく知りたかったですが。この本を読んでチャランガで古楽器が使われ続けたという理由として推測されたのは、早くに独立したために楽器そのままの形が残ったのが理由でないかと考えられました。中米自体それはそれは豊かな国々です。そして技術もありました。そういった中でキューバ国内で当時から楽器の製造が行われていてそれがそのまま継続していたのではないかと、考えれば辻褄があいそうです。
禁酒法時代のアメリカ/中米諸国との間の文化的、経済的交流も盛んであったそうです。Musicianも行き来していたそうです。
距離的にも近いですし、初期のNew Orleansでは使われなかったFlautaがキューバ出身のプレイヤーを通してアメリカに逆輸入されたのではないかと考えていましたが、確かにその通りだった様です。これでナゾが一つ解けた。
また、1990年代後半くらいからCuba系の音楽が盛んになって来た「様に見える」のは実はアメリカが単に政治的な理由でキューバを意図的に無視し続けていた為に情報が入って来なかっただけで、実際にはキューバの教育水準は大変高く優れた音楽家も大勢おりまして、そういった人々はアメリカを飛び越して直接フランスやスペイン、イギリスと交流して、ヨーロッパを経由して世界に広がって行った事。それにアメリカが追随するのが遅かっただけであった、のでした。道理で知らなかったはずだ。
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文責:ためすけ後藤
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