Clarence は何枚かありますがClarenceの中ではもしかして一番良い時期になるのではないかと思っています。ちょうど大恐慌の直前ですね。このシリーズは録音場所がいつもの活動場所のNew YorkではなくLong Island Cityで録音されのものが半分ほど含まれています。レコードの発売も普段はOkehレーベルですが、Long Island録音はQ.R.S.という別なレーベルからの発売です。CDのライナーによればこのレーベルの録音は以前はえらく貴重だったのだそうです。
メンバーに現在でもおなじみの名前が何人か並んでいます。エリントンのRussell Procope , King Oliver , Claude Hopkins,Eddie Lang (白人である事に注目)など。
音楽は非常にいいー気分な曲が多いです。同時代の Bennie Motenなどとえらい違いを感じます。要は「ユルい」のです。本当になんにも悩みが無い様な・・・Eddie Langのギターなんて昼寝したくなるくらい気持ちいいですね。
しかし、この時代のClarenceのオーケストラは編成も2管編成の11ピースくらいで、同時代のFletcher HendersonやDon Redmanなどがバンド編成やアレンジメントを変えて行き後のBig Bandに近づいて来ているのと比べると、音楽性がややユル過ぎか?とも感じられます。この辺のコンセプトの違いが大恐慌後、禁酒法解禁後の人気に影響を与えたのではないかとも考えられます。
文責:ためすけ後藤
[マイ・ストア]
[ Amazon Jazz ]
[ JUMP-Blues ]
[]
[]