ペレス・プラドを買ってみました。日本語版ですが、ちょと失敗。。。。何がというと、曲目の解説は丁寧に入っているのですが、メンバーだけでなく録音の年代も何も書かれていないのです。日本語版だとそういうものかな。Rene Blochの音が聞けるかと思ったのですが、これでは何やら分かりませんね。ただ、モノラルの録音が多いので初期の録音が含まれているのだと判断されます。Blochの音も混じっているのでしょう。
それにしてもプラドを改めて聴いてみると、迫力はありますが、ホントうるさいですね。(^^;;)比べてみるとパチェーコのバンドなんて本当に地味です。
何がうるさいかと、良く聴いてみると編成の他にアレンジの違いが顕著の様でした。チャランガでヴァイオリンがやる様なパートを全部トランペットにやらせて、しかもフルトーンで吹いてます。代わりにリズムの補強にSaxセクションを使う様なアレンジなのですね。本当に力ずくの音楽という感じです。音でてりゃいぃだろうという感じで、なんでこんな事するのか? おそらくは演奏の現場の違いによるものと思われます。時代背景から考えて大きなダンスホールで踊る為の音楽だと考えればリズムが充実しているとはいえチャランガスタイルの編成・アレンジではとてもじゃないけど太刀打ち(って何と?)出来なかったでしょう。
というわけでトランペットの音の壁にさえぎられてSaxセクションはあまり活躍しておりません。Blochが入っていたとしても聞き分けるのは困難です。聴き比べると独立した後のBlochのバンドはもっとSwing時代のBig Bandに近く楽器の特性を生かしたアレンジになっていますね。BlochもSaxプレイヤーとして「このままじゃ行けない気がする」と、思って独立したのではないかと、考える次第です。
文責:ためすけ後藤
[マイ・ストア]
[ Amazon Jazz ]
[ JUMP-Blues ]
[]
[]