オークションを徘徊して見つけてびっくりして購入。写真の楽器はVintageのConn-O-Sax。これが録音されたレコードがあったのだっ
演奏しているWillis JacksonはR&BからBopを経由したホンカー系のTenor Playerで、Conn10Mを使っているのは知っていましたが、Conn-O-Saxを使っていたとは知りませんでした。
何でこんな重要な事が知られてないのか?というと、理由は先ずWillisはこの楽器を"Gator Horn"と呼んでいます。GatorはWillisのニックネームなのですが、どうもこの名称が固定化して一部ではWillisが普段使っているConn-10Mを”Gator Horn”と混同されたりしていた。このレコードリリースは1979年ですがその当時でも今でも1920年代のVintage Saxの事などJazz屋も批評屋も全く知らないし、気にもしなかったのでこのConn-O-Saxの事実が知られてなかったという事の様です。どうもJazzのリスナー/プレイヤーも批評屋も音楽のフレーズやらスタイルやら形式的な事やら観念的な事はウザウザ話題にするけれど、肝心の楽器そのものや楽器の音色についてはあまりにも無神経過ぎますな。だからこういう貴重な音源が埋もれてしまうわけだ。歴史的に見ても貴重なレコードなのでライナーなど少し詳しくメモっておきましょう。
Willis Jackson : tenor & Conn-O-Sax,Yusef Ali : drums,Buddy Caldwell : congas,Joe Jones : guitar,Carl Wilson : organ
Side AがTenor,Side BでConn-O-Saxを演奏しています。
Side A:3曲 1.UNGAWAはミディアムのBlues,2.YOU'VE CHANGEDはスローナンバ、3.HELLO,GOOD LUCKはFunk風Blues
Side B: 1.THE GATOR HORN アカペラのソロ 2.THIS IS ALLWAYS スローバラード 3.GOOSENECK アップテンポのBlues
音色はSide B:の一曲目が良く分かります。AltoとSopranoの中間みたいな音です。写真にSopranoにしては大きいしストレートAltoにしては小さいので調べた処F管だそうです。どうりで。Wiilis Jacksonはホンカーという位置付けですがこのレコードを聴く限りでは決して粗野な処は無く正統派のR&B-初期Bopのプレイヤという感じです。Willis Jackson
文責:ためすけ後藤
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