JATP Boxの二枚目、一枚目の1946年録音の後半2曲と1946年4月、6月のライブからの録音です。1946年1月の方では"Ledy Be Good"が入っています。Lesterの最初の録音で演奏されたナンバですが、こちら結構緩いテンポで始まって、Charlie PakerがBopなSoloを演奏、次にLesterが緩いというかいささか元気の無いSoloを。まあParkerの名演で有名な録音ですが、Lesterの演奏と比べると"あの時代"の終わりを感じます。
この1月のコンサートでGranzは会場のPhilarmonic Auditriumから聴衆が騒ぎ過ぎるという理由で追い出されてコンサートが開催出来なくなります。次に4月にEmbasy Theatre移ってのコンサートはTenorにColaman Hawkinsが入っての2Alto,2Tenorの構成になります。このLos Angelsのコンサート当時行き場の無くなったジターバグが押し寄せて大騒ぎになったと伝えられています。実際にParkerのSoloで踊りまくったそうですが、この事が後になってBop Movementの人気と取り違えられたフシがあります。要はBallRoomの閉鎖でダンスに飢えていた連中がわけも分からずにエキサイトしたというのが本当の話で、つまりはただの勘違いだったという事です。
この後、1946年6月と1947年5月の録音が納められておりますが、こちらはNew Yorkのカーネギーホールの録音となり、メンバーも少し変わりましてVocalにBilly Holiday , TenorにLester Young,Illinoii Jacquetが再度入ってきています。こちらはLosとは異なりBilliy Holidayの歌をフィーチャーしたコンサートで大変落ち着いた感じですが、どうもバックの演奏がイマイチ息が合ってない感があります。Lesterのオブリガートもバランス悪くてよく聴き取れないのが残念です。1947年はPianoとVocalだけのDuoで、これはHolidayの歌がよく聴けて良い演奏です。J.A.T.P
文責:ためすけ後藤
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