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OldなJazzのルーズな日々


2007-10-14 音楽

Dorsey Brother 1932-1935 dorseys

Jimmy Dorsey, Tommy Dorseyは1930〜40年代Swing時代の花形ミュージシャンだったのですが、初期は一緒に活動していましたが、全盛時代はお互いにバラバラに活動していて反目しあっていて、戦後になって再度一緒に活動するようになるという、映画にもなった中々ドラマチックな兄弟です。

この兄弟は1920年代終わりからBix BiderbeckやFrankie Trumbauer等とも活動していた、名手だったわけですが、この二人がどういう活動をしていたのか興味がありいろいろ調べてみた次第です。Dorsey兄弟は1904,1905年、ペンシルバニア州のシェナンドラという炭坑の街に生まれで、父親が街のパートタイムのバンドマンで音楽は父親から習ったそうです。

子供の頃から父親について演奏活動していた様で、十代後半からシカゴへ出てBixやTrumbauerと活動、録音を残しています。"Dorsey Brothers"としては1928年あたりに録音が残っていますが当時としてはいろいろな楽団と同時にBrothersとして活動していた様です。大恐慌を挟んで1930年の始めから本格的にBrothersとしての活動始め、1935年に喧嘩分かれします。このNaxosシリーズはその1930年代前半の録音が納められています。

中々バラエティに富んでいます。メンバーもGlen Miller,Bunny Berigan,Eddie LangなどBigNameが入っています。Boswell Sistersも入っています。Sweet なナンバからNewOrleansスタイル、Honeysuckle RoseなどBluesなナンバなど。一曲”Oodles Of Noodles”はJimmy Dorseyのテーマ"Contrasts"のフレーズが聴き取れましてソロも高度ですね。Jimmy DorseyはParkerも手本にしたのですが明らかにTrumbauerの影響が聴き取れます。1934年にはTommyのテーマである"I'm Getting Sentimental Over You"も録音されています。

同年代の録音を聴いて音楽がバラエティに富んでいるという事は逆に考えるとそれだけ兄弟の音楽性というか指向というかが異なっていたという事かもしれません。個人的には楽しくて好きなのですが。

楽団としては兄のJimmyが主にソロを受け持ち、弟のTommyがバンドリーダとして活動していた様です。録音を聴いてもJimmyがソロ指向、TommyがSweetなアンサンブル指向の音楽をやりたかったのではないかと感じられます。仲良くやっていた様ですがこの後1935年に突然クラブのステージの最中にTommyが怒って出ていくという出来事が起きてそれきり10年ほど別々に活動を始める事になります。

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