mixiにSaxのSelmer,Yamaha,Yanagisawaの各ブランドイメージは何ですか、というトピがあったので考えてみた。
Selmer : 天下布武
Yamaha : 貴為和以
Yanagi : 君子和而不同
天下布武はご存知織田信長のスローガンですが、信長は途中で討たれてしまったけれどSelmerは本当に天下取ってしまった。今のSelmerとはちょと感じが違うけれど、Mark VI, Mark VII あたりは天下布武そのものだったと思う。
「貴為和以」と「君子和而不同」には解説が要ります。「和をもって貴しとなし・・」聖徳太子の十七条の憲法の第一条ですが、元は論語の「君子和而不同、小人同而不和」から来ていると思われるのですが現在の日本では「和」は「迎合」という意味で使われていて論語と違うんじゃないの?という意見があります。論語の「和」は異なる意見を互いに認め合え、という意味になって迎合するのは「同」の方だから。
ネットでも聖徳太子の憲法の条文については解釈色々ありまして、大きく2つ、聖徳太子は和の語彙を本来の意味で使っていたのを後世の役人が解釈を曲げて和=迎合の意味に使う様になった、という説と聖徳太子がすでに意味を変えて(勘違いして?)使っていたという説がある様です。
元々十七条憲法の条文にも続きあって、条文の内容については解説されており、一言で言い切ってオシマイというものではありません。それを切り出して「和をもって貴しと為す」と一行だけを残して押し付ける事自体が「同」を強制しているわけです。これは見方を変えますと、日本人には元々本当の"和"の精神が完璧欠落しているので、説明されて理解出来ず勝手に解釈しているとも考えられるわけです。
そんなわけでYammahaは超日本的な解釈での意味の和の楽器、Yanagisawaは自分を曲げない楽器という印象であります。
文責:ためすけ後藤
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