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OldなJazzのルーズな日々


2006-09-05 音楽

Louis Armstrong Hot Fove/Seven Vol.2 louis

BOX版の2枚目。録音は1927年4月〜1927年12月。一年足らずで23トラック。多いですね。

最初の録音4曲は Johnny Dodds' Black Bottom Stompers の演奏で、Tenor:Barney Bigard、Piano:Earl Hines,Drum:Baby Dodds 等が入った7人編成。構成は Hot Sevenに近いですが、Tenorが入るところが違ってます。このスタイルの音楽でTenorが入るのは結構珍しい。BigardはClarinetプレイヤですが、Tenorはそんな難しい事はしていないですが音に艶があって良いですよ。

次にHot Sevenの録音が11トラック入っています。Hot Sevenの構成はTenorが抜けて替わりにTubaが入ります。Hot Fiveに DrumとBass代わりのTubaが加わったという構成でしょうか。BanjoのJohnny St. Cryは曲によってはギターを弾いています。Hot Sevenの録音はすべて1927年5月です。この時代ありがちですが、Hot SevenのWeary Blues、S.O.L. Blues、Gully Low Bluesの3曲は後半構成が違うけど、同じ曲の焼き直しだあ。

11月からはまたHot Fiveに戻ります。Hot Fiveの方が構成がしっかりしてタイトな仕上げになっています。おそらく当時は譜面などは書かなかったと思うので、ヘッドアレンジで構成を作ろうとすると5人くらいが丁度よいのかな、とも考えられます。

全体を通してLouisとJohnnyの相当コンボという感じですが、まあLouisのトランペットは目立ちますねえ。吹きまくっています。Hot Fiveの方がSoloが良く聴こえます。Loiusは何かのインタビューで「俺はラッパを吹きたいだけなんだ」とか語ってまして、小編成の方が好みだったのかとも思います。実際に当時のHot Sevenの名前の録音はこの11トラックだけ?みたい。後に1946年にリバイバルするHot Sevenは別物だと思うので、Louisの本領はHot Fiveにあると考えた方がよいと思われます。

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