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OldなJazzのルーズな日々


2006-03-02 音楽

Gene Krupa 1942-1945 krupa

Gene Krupaの音源をもっと聴きたくて購入。Geneは1940年あたりから特に沢山の録音を残している様なのですが、コンプリートで入手しようとしても中々手に入りませんね。このCDに収録されているのは、1942年8曲、1943年無し、1944年6曲、1945年7曲となっています。随分音が違ってますね。1942年の最初の頃の録音では1938-39年代と同じ様にドラムについてはやや抑えられたアンサンブルとVocalを主に聴かせる音楽になっています。この年の録音にはTp:Roy Eldridgeがフィーチャーされてまして、歌もうたっちゃってます。中々Bluesしたボーカルで良いですよ。

1944年の録音4曲はV-Discというアメリカ軍の要請で作成されたシリーズのレーベルで音が結構良かったです。録音時間も長く5分以上も入ってました。調べたらこのシリーズのレコードは直径12inch、材質もビニルで音溝の間隔もシェラック盤のSPより狭く片面6分くらいの録音が可能だったそうです。

1942年の終わりの2曲と1944年5月のBuddy De Francoのクラリネットによるトリオではそれまでレコードではあまり聴けなかったKrupa 節が聴けます。以降のGene Krupa録音にはTenor:Charlie Venturaの渋ーい(ちょとクサい)演奏が入っています。

比較して聴いてみると1944年以降の録音から段々ドラムパートが派手にフィーチャーされる様になりますね。ここに入っている"Dark Eyes"(1945)の演奏とこの間Savoyで聴いた楠堂さんのユニットの演奏の構成がよく似てました。一般に知られているGene Krupaらしい(?)音源は1940年代以降のものからになるか?以降の音源がGene Krupaの音楽として参照されているのではないかな。1930年代では録音技術の未発達であったしフル編成のバンドとGeneのドラミングがバランス良く録れなかったのかもしれないなどと考える次第です。

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