以前紹介、バークリメソッドでも取り上げられています。Jazzの理論書として有名。ジョージラッセル著、リディアン・クロマティック・コンセプトです。
これはその教本の第一巻で、これを読んで著者に直接教えを受けないと第二巻が手に入らないのだそうです。それが完了してLydian Chromaic Comcept のマエストロとして認定されるのだそうです。
何かーえらく閉鎖的ですね。何でそこまでするの?日本の家元制度の悪い処をまんま取り入れた感じもします。菊池さんはこの教えを「異端」という扱をしております。本来オープンであるはずの音楽(それもJazzに)にこの様な秘密主義教条主義があること自体、大間違いなのですが。技術ステータス信仰という20世紀の痛い思想が相変わらず続いているという事でもあります。
とりあえず読んだ処で書いてある事など。この書の主旨は「コンセプト」の説明にあります。理論と言っても「こうしなさい」という内容ではなくて「この様に考えると良い」という「概念」を提示しているものです。だから「コンセプト」であって「セオリー」とは言っていません。どういうコンセプトかというと4度から始まるスケールがコードのトーナリティを決めるスケールだとの事。これだけでは良く分からんですね。興味のる方は読んで見て下さい。
またハッキリ書いてある事ですが、このコンセプトはバークリーメソッドと同じく「平均律」の世界での話であると明記してあります。1オクターブ12音が均等に配置されて各音は固定されているという前提に立っていますので、示唆する処は、ゼロビートの再発見、で対象としている純正和音やピタゴラス音律とは無関係(=このコンセプトの世界では扱えない)という事になります。当然ですがBlue Noteなども扱いの範囲外です。バークリーメソッドと同じくBluesの理論化/体系化は出来ていません。だからー平均律を使っていてはBluesは理解できないんですよ。
文責:ためすけ後藤
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