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OldなJazzのルーズな日々


2005-12-31 音楽

Guy Lombardo And His Orchestra lombard

eBayに出品されていた古いBuescherの広告の中にここのバンドのSaxセクションがBuescherを使っていました、という内容の物があったので探して来ました。

Guy Lombardo カナダ生まれ、Violin、1927年ころからラジオ番組で有名になった人だそうです。カナダで活動を始めてアメリカで人気を得て1977年まで活動していました。オーケストラ名が"Canadians"なのはそのため。

このCDの録音は一枚が1935年から1950年にかけてのヒットベスト版、もう一枚が1950年代のラジオ放送用の録音だそうです。音楽はアメリカの伝統的な白人のPop&Dance Musicです。Sweet Musicというカテゴリになります。ムードミュージックの走りですね。確かにJazzのエッセンスもありますが。黒っぽさはありません。活動はFrankie TrumbauerのいたPaul Whiteman等と重なっていますがもっとクラシック寄りです。編成は3-4reeds ,3pet ,3tboneにリズム、なぜかピアノ2台。Saxセクションの音はハーモニーが揃っていて大変きれいです。

さて、ここからがお話です。

イギリス民謡"Auld Lang Syne"("蛍の光"ですな)が年末12月31日夜12時にアメリカ各地で演奏されます。

この伝統の始まりは、1929年(大恐慌の年)で、この年ニューヨークのRoosevelt Hotel でGuy Lombardo and Canadiansがディナーパーティーを行った際、深夜12時、年が変わるのと同時にこの曲を演奏をしたのが最初でした。(ラジオで放送されたという話もある)

この演奏がとても良かったと評判になり、以降、他のホテル/イベント/ラジオがまねて、アメリカ各地で12月31日の夜12時、年が変わる時刻にこの"Auld Lang Syne"を演奏する習わしになったそうです。

この季節日本でもAuld Lang Syneを演奏する機会もあるかと思います。伝統に従えばこの時に使う楽器はBuescherでないといけません。Selmerでは邪道ですね。というわけでみなさま良いお年を。

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