Selmer MarkVI - NewYork

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Altoとしては一番長く使っています。15年くらい前に入手。特に言うことはありま せん。そのまんまSelmerです。




楽器は Serial #93063 、1963年の製造。「ドSelmer」「何 が何でもSelmer」な楽器です。

  


    確かに良い楽器です。Selmerは初期の頃からOldBuecher等と異なるコンセプトを持った楽器として作られています。そのコンセプトを テッテイして追求して完成させたのがこのMarkVIだと言えるでしょう。
 完成されてしまってますので、手の施しようの無い楽器であります。目的を持って作られた楽器なので「それ以外の目的には使うな!」という性格の楽器であ ります。

 音楽と楽器の歴史は、音楽が楽器を選ぶ・作る、と同時にその楽器が発展して行ったた 結果、楽器が音楽の性格を決定するという逆転した立場にいつの間にかなってしまうという歴史があります。
 顕著な例がピアノで、音楽表現上鍵盤楽器に求められた機能をピアノで実現したら、その後の音楽はすべてピアノミュージックの延長となり、それまでにあっ た音楽(繊細なチェンバロやハンマフリューゲル、またはオルガンといった楽器の特性を生かした音楽)そのものがウン百年も忘れ去られてしまう、という事態 になるわけです。



 Selmerにも同じ事が言えますな。 Selmerが台頭してきた時代は、その背景から以前の音楽の性格と異なったものが求められたわけでSelmerはその要求に答えその後の音楽の方向性ま で決めてしまったという事でもあります。



この辺まで考えてちゃんとJazzやってる奴っているのかね?